北京市の国家スピードスケート館「アイスリボン」で開催された第2回世界人型ロボット競技大会がこのほど閉幕した。今大会には6大陸16カ国から666チームが参加し、参加チーム数は前大会から138%増加、出場したロボットの台数は4倍となった。

世界の人型ロボット産業の発展を観察する重要な窓口となっている。人民日報が伝えた。

2000台を超えるロボットが同じ舞台で競い合い、複数の大会記録が更新された。400メートル走は前大会の1分28秒03から、今大会では小型部門が45秒66、大型部門が38秒15まで短縮された。1500メートル走は前回の6分34秒40から、今大会では2分21秒64まで記録を更新した。垂直跳びでは、前回の0.95641メートルから3.40メートルへと向上した。陸上競技に加え、サッカー、体操、重量挙げ、ストリートダンス、スポーツダンス、武術、投壺(とうこ)、卓球、キックボクシングなどの競技でも、人型ロボットが次々と驚きのパフォーマンスを披露した。

400メートル障害走は今年新たに設けられた競技だ。コースには複数の障害物が設置され、ロボットのバランス能力、障害物を越える能力、環境への適応能力などが重点的に試された。陸上競技部門の大会関係責任者によると、400メートル障害走は100メートル障害走をベースにレベルアップしたもので、全体的に障害物の難易度が大幅に高くなった。高台、タイヤ、匍匐通路のほか、梅花杭(杭渡り)なども新たに加えられた。意外だったのは、難易度が上がった後も各チームの動きは依然としてスムーズだったことで、ロボットの制御能力がさらに高まっていることが示された。

綱引きも今大会で新設された競技だ。大会組織委員会委員で中国ソフトウェア評価センター副センター長の鞏瀟氏は、「綱引きでは力を出す能力だけでなく、競技中の重心の制御、足裏のグリップ力、持続的かつ安定した爆発的な力の発揮能力がより重要になる。分かりやすく言えば、しっかり立っていられるか、安定した状態を維持できるか、持続的に力を発揮できるかということだ。こうした能力は、将来ロボットが牽引、運搬、押す・引くといった作業に従事する際に直接的な参考になる」と説明する。

「大会への注目」を「産業の成長」につなげる

今大会で新設された青少年競技では、サッカー3対3のU19部門で小中高生が同じ舞台で競技することが認められた。競技規則によると、この部門ではロボットが完全自律方式で競技を行う。試合開始の笛が鳴った後は、人間による遠隔操作やバックエンドからの介入操作が全面的に禁止され、ロボットは搭載された視覚認識システムとローカルアルゴリズムだけを頼りに、ドリブル、ポジション取り、シュートなど、フィールド上のすべての動作を自律的に実行する。

参加チームのうち、景山学校都市間科学技術チームは特殊な構成となっており、景山学校と企業による合同チームだった。企業側の関係責任者である薛清恒氏は、「私たちは技術と設備の提供者だ。学校は私たちが提供したデモの基礎技術資料をもとに、アルゴリズムや戦略を改めて編集・設計している。すべて教師が生徒を指導しながら行っている」とした。

今大会から青少年部門が設けられたことで、最先端のロボット技術が大学の研究室を飛び出し、基礎教育の授業へ取り入れられるようになっている。

そして学校と企業が共同で科学技術イノベーション教育を支援する取り組みから、小中高生が自らアルゴリズムを研究し、実戦形式の競技に挑戦する段階へと歩みを進めている。中国科学技術大学工学科学学院副院長兼人型ロボット研究院副院長の張世武氏は、「競技を基礎教育の段階まで広げることは、人型ロボット産業の人材育成における不足を補うだけでなく、青少年の科学技術イノベーション学習のスタイルを再構築し、科学技術イノベーション教育の革新と産業人材の確保に向けた強固な基盤を築くことにもつながる」とした。

閉会式では、複数の重要な成果やプロジェクトが発表された。その中で、賽迪研究院と北奥集団が、北京人型ロボットイノベーションセンター、上海智元、銀河通用、万境千尋、星海図など複数の主要企業と共同で、業界全体を対象とする重要な成果を発表した。それは、世界初となる世界レベルの人型ロボット競技大会の全量データセットだ。

このデータセットには、複数の機関が訓練・準備期間および正式な競技期間中に収集した大量の実際のシーンにおける操作データが集約されており、総時間は2500時間を超える。データの種類は産業、商業施設・小売、飲食、オフィス、家庭、消防・救援、ホテルなど12の応用シーンにおけるエンボディド操作データを網羅し、44項目の作業、100を超える技能、1万件を超える細分化されたタスクが含まれている。

このデータセットは今後、大会組織委員会を通じて無料で一般公開される予定で、より多くの企業、研究機関、大学などにデータを提供する。これにより、実機によるデータ収集のコストを効果的に削減し、より多くのチームがゼロから取り組む必要がなくなるという。中国は世界の人型ロボット産業における重要な参加者として、世界にデータを開放し、産業全体に技術・データ面での支援を提供している。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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