中国メディアの参考消息はこのほど、「ビザ(査証)免除政策のおかげで中国の観光産業は勢いを増している」とする米外交専門メディア、ザ・ディプロマットの記事を紹介した。

記事は、2026年上半期(1~6月)に中国を訪れた外国人が延べ2291万人に達し、前年同期比20.4%増加したことに触れた上で、「この増加は、中国のビザ免除政策によるものだ」と伝えた。

記事によると、中国は今年初め、カナダと英国の一般旅券所持者について、2月17日以降、ビザなしで最大30日間中国本土に入国できると発表した。

記事は「中国を重要な旅行目的地であると同時に旅行客供給源と見なしている英国にとって、国境を越えた旅行の障壁を取り除く試みは、確かに正しい方向への一歩だ」と指摘。「同様に、中国との関係再構築を目指すカナダにとっても、新たに導入されたビザ免除政策は、双方向の往来をさらに促進すると期待されている。カナダのアナンド外相が述べているように、この変更は旅行を容易にし、ビジネス交流を促進し、人々の間の結びつきを強化するものだ」と伝えた。

記事によると、中国にとって、カナダと英国の国民に対するビザなし渡航の提供はより大きな潮流の一部にすぎない。中国は2023年12月1日、ドイツ、フランス、マレーシア、スペイン、オランダ、イタリアの一般旅券所持者に対する一方的なビザなし入国政策を試験的に導入した。この政策は中国の観光産業の成長を支えたため、中国政府はこのアプローチを継続し、これまでにビザなし入国対象国を50カ国に拡大した。

中国国家移民管理局のデータによると、2025年に中国に出入国した外国人数は前年比26.4%増の延べ8200万人超で、うち73%超が中国のビザ免除政策の恩恵を受けた。

ビザ免除政策で勢いを増す中国の観光産業―米メディア

記事は「中国のビザ免除政策は人的交流を促すだけでなく、より多くの経済的利益をもたらすことになる」と指摘。世界旅行観光協議会のデータによると、25年に中国に入国した外国人による消費額は前年比10.5%増の1350億ドル(約21兆5595億円)に達し、世界平均の成長率3.2%を大きく上回ったことを紹介した。

記事によると、中国は文化・観光セクターを駆使して消費を刺激し、雇用を創出し、観光を他の産業に統合することで新たな需要とビジネスモデルを生み出し、国の経済構造を大幅に改善してきた。中国の第15次五カ年計画では、30年までに訪中外国人観光客を延べ1億9000万人に拡大し、外国人観光客による消費総額を1500億ドル(約23兆9550億円)以上に引き上げる数値目標を打ち出した。

記事は「中国はインバウンド観光を促進するため、ビザ免除制度の拡大や高速鉄道などのインフラ整備、旅行体験へのスマートテクノロジーの導入などさまざまな施策を導入している。中国市場の規模を考えると、こうした取り組みは世界の観光産業の回復にとって極めて重要となるだろう」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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