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ケーブルテレビ発祥は、あの温泉

       
取材で訪れた、群馬・伊香保温泉。

周辺を散策していると、バスターミナル付近に、どこか誇らしげなたたずまいをした、高さ1メートルほどの記念碑があり、そこにはやはりどこか誇らしげに、こう刻まれていた。
「一九五五年 ケーブルテレビ 発祥の地」

ケーブルテレビは、この伊香保温泉が発祥の地だということらしい。1955年、昭和30年に。
ケーブルテレビというと、加入したら、地上波以外のチャンネルもいきなり見られるようになったりする便利なものという認識があったりする。テレビの放送開始が昭和28年なわけだから、そんなアーリー「ALWAYS」な時代にすでに、ケーブルを導入していたとは。さすが伊香保、といったところである。

碑は、2005年にケーブルテレビ導入の50周年を記念してつくられたもので、石もまだ新しい。詳細な解説も刻まれていて、そこにはこうある。
<テレビ放送開始から二年 ケーブルテレビは 一九五五年 伊香保に誕生し 全国に広まる テレビの躍進と共に 放送文化の発展に 大いなる役割を果たす>
なんだかすごいことのようではある。
伊香保温泉名物、「伊香保段々豆腐」で知られる山本作右衛門商店代表の山本修さんが、こう言っていた。
「伊香保は、かつて御用邸があった土地だったこともあって、昔からいろいろなものが導入されるのが早いんです。電車をひいたのも、群馬県内では相当早かったです(現在は廃線)。電話も郵便局ができたのも、そうですね」
もうひとつの理由は、町の9割が第三次産業に従事していることにある。
「お客さんが来て、はじめて成り立っていく町ですから、常に前を見ていないといけない。そんな気質が、いろいろなものの導入を早くさせているところもあるかもしれませんね」

それにしても、なぜ、伊香保でケーブルテレビだったのか。
渋川市伊香保総合支所にたずねてみた。すると、
「最大の理由は、電波が届きにくかったということになると思います」
という事実が。
言うまでもなく現在では電波の受信状況もきわめてよく、このあたりのちょっとした山の上に行っても、ケータイのアンテナは普通に「3本」という状況である。
一気に広がったテレビという新文化。それが、山深い伊香保の地では、なかなか電波がうまく入らなかったということなのだ。

「東京など、都会からの観光客が多く訪れますから、そのためにもテレビが見られるようにということだったようです」
世の中が一気にテレビ時代に突入したなか、観光地として、テレビが見られないということは、マイナスになる。

大げさな言い方をすれば、時代がケーブルテレビを求めた。そんなわけなのでした。
(太田サトル)

山本作右衛門商店HP

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2008年2月9日のコネタ記事

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