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バイク天国のベトナム。なぜ車ではなくバイクに皆乗る?

バイク天国のベトナム。なぜ車ではなくバイクに皆乗る?
一家に一台ホンダがある
1950年代から70年代にかけて、日本は高度経済成長を遂げた。現在では成熟した先進国としてアジアの国々を牽引する大国にまで成長した。

自動車は一家に一台あるのは当たり前。通勤用の車と主婦が乗るショッピング用の車と二台所持している家庭も決して珍しくはない。そんな中バイクに焦点を当ててみよう。バイクを所持し、日常乗り回している方は人口のどのくらいの割合だろうか。現在の日本において、バイクは単なる趣味での乗り物であり、学生がアルバイト先まで行く「足」程度の役割でしかない。

一方東南アジアのベトナムではまったくの逆だ。「バイク天国」と呼ばれる由縁は、ベトナムに降り立ったすぐに理解できるだろう。どこを見てもバイク、バイク、バイク……。年配のおばさんが買い物袋をぶら下げて悠々と125ccのMTバイクを乗り回している。また小さな子供を乗せて3人乗り、4人乗りといった光景も日常に見ることができる。一体どこでどう間違えればこのような文化の違いが起こるのであろうか。

発展途上国のベトナムに、バイクメーカーのホンダが市場参入を果たしたのは1990年代後半。それまでは台湾メーカーのSYMのみだった。当時のバイクの市場価格はおよそ日本円で17万円。月収3万円から5万円程度のベトナム人にとってはかなり高価な買い物ではあるが、ベトナム人にとってバイクは大きな財産であることから、高品質のホンダ製はすぐに市場の6割以上を占めるまでに至った。以降、ベトナム人の間では「バイク=ホンダ」というのが根強く、就職の面接や友人同士の会話で「ホンダ持ってる?」という言葉はしばしば聞かれるし、現在も「ホンダ」と表記されたバイク修理店を見かけることができる。...続きを読む

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