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『るろうに剣心』佐藤健の剣心は最高に可愛いでござるよ


今夜の金ローは佐藤健が最高に可愛い『るろうに剣心』

映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を記念して、今夜の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ)で『るろうに剣心』が放送される。過去に『るろうに剣心』について執筆した、ライター釣木文恵氏のレビューを改めてお届けする(2015年10月掲載時のまま再掲)。

【関連レビュー】『るろうに剣心』大ヒット7つの理由 これはゆとり世代論である

1994年から1999年にかけて「週刊少年ジャンプ」に連載され、人気を博した和月伸宏『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』。2012年、大友啓史監督により初めて実写化された。これが大ヒットし、2014年には第二弾、第三弾が前後編で登場した。

アクションが本気

「るろうに」とは、流浪人・放浪人を意味する造語。主人公の緋村剣心は凄腕の剣客だ。幕末期の彼の通り名は「人斬り抜刀斎」。しかし明治に入って人斬り稼業から足を洗う。決して人を殺さない「不殺(ころさず)」の誓いを立てて、ひっそりと全国を流浪していたのだ。第1作では、剣心が人斬りを辞めた後に登場したニセ抜刀斎との戦い、中毒性の高い新型アヘンに関わる騒動に巻き込まれる姿を描く。

まず、映画開始7分にこの作品の本気が詰まっている。彩度のない画面のなか、鳥羽・伏見の戦いで斬って斬って斬りまくる抜刀斎の姿、リアルな血しぶき。この冒頭シーンで抜刀斎がいかに心なく多くの人を斬ってきたのかが伝わってくる。

そう、今作の大きなポイントは、アクションだ。アクション監督を務めたのは谷垣健治。ジャッキー・チェンが会長を務める香港スタントマン協会唯一の日本人である。幼いころジャッキー・チェンに憧れ、大学時代を倉田アクションクラブでスタントマンとして過ごした男。卒業後、何のツテもなく香港に渡った彼は、香港のアクションスター兼映画監督であるドニー・イェンの信頼を得、以来アクションの第一人者として世界で活躍してきた。谷垣の存在と、彼を信頼して任せた大友監督、そして高いアクションへの要求をこなした佐藤らキャストが、今作を名作に導いている。

決して殺さぬまま敵を倒していく剣心が、宙空を軽やかに一回転する跳躍の美しさ。敵の屋敷を走り抜けるその凄まじい速さ。
谷垣は「アクション部複数人で一人の役者を追い込み、足りない部分を気づかせる」スタイルの指導をしていたという。佐藤はそれに見事に応えた。かつて『龍馬伝』で岡田以蔵を演じた際、死ぬシーンを演じるために自分自身を限界まで追い詰めた。『天皇の料理番』では毎日延々じゃがいもをむき続けた。もともと努力の人である。

さらに、いくつもの派手なアクションシーンの先にある、ニセ抜刀斎こと鵜堂刃衛(吉川晃司)と対峙するクライマックス。ここでは一転、互いの剣術を読み合う戦いとなる。人斬りVS元人斬りの戦いはシンプルな静の殺陣こそ似つかわしい。薫を人質にとられ、それでも「不殺」を守れるのか。一度人斬りになった者は、足を洗っても所詮人斬りなのか──。華やかさに代わり、緊張感が画面を満たしてゆく。
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