仏RFIの中国語版サイトは21日、中国自動車大手の奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)がパリに研究開発センターを設立する計画だと報じた。

記事によると、奇瑞は4月に傘下ブランドのJaecooとOmodaをフランス市場に投入している。

パリ研究開発センターの設立は欧州市場での展開強化に向けたもので、同センターは小型の都市型電気自動車(EV)に特化する方針だ。

奇瑞フランスの責任者らはAFP通信の取材に、「フランスはこの種の車にとって重要な市場。ここで設計・研究開発を行うのは最良の方法だ」と説明した。同社は、フランスの消費者に向けたローカライズモデルの投入を目指しているという。

奇瑞はこの2年で欧州市場への進出を加速させており、重要市場と位置付けるのがフランスとドイツだ。これまで欧州での投入はガソリン車とハイブリッド車が中心で、純電動車の大規模な展開には至っていない。欧州連合(EU)が域外生産されたEVに課す関税で価格競争力が弱まることが主な理由だ。

中国・奇瑞汽車がパリ研究開発センターを計画、欧州市場強化へ―仏メディア
奇瑞の生産ライン

奇瑞はすでにスペインに生産拠点を設けており、同国での年産能力を3年以内に20万台に引き上げることを目指している。また、将来的にフランスに生産拠点を構える可能性も排除していない。

中国・奇瑞汽車がパリ研究開発センターを計画、欧州市場強化へ―仏メディア
奇瑞の生産ライン

奇瑞は2025年に欧州市場で13万5000台を販売し、うち英国が約5万台、スペインが約2万台を占めた。26年は15万台を目標に掲げている。(翻訳・編集/野谷)

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