2026年5月6日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、北朝鮮のエリート層の子女が韓流ドラマや米国のアクション映画に夢中になったことを理由に死刑になるなど、外国文化への接触を望ましくないとする北朝鮮の現状について紹介した。
記事は初めに、880人の脱北者を取材し、20年からの北朝鮮の辺境隔離政策の前後における死刑執行状況を調査したNGO「TJWG」の結果を紹介した。
北朝鮮人権委員会(HRNK)のグレッグ・スカルラトウ氏は「都市在住のエリート層の子女が違法に入手した韓国や米国の映画に夢中になっている。生命の危険を冒してまで外国の情報を入手しているようだ。TJWGとHRNKの調査結果はほぼ一致している。本当に現政権を信じる人は激減している。金正恩(キム・ジョンウン)政権は極刑によって不満を抑え、忠誠を確保しようと躍起になっている一方で、大量の外国メディアコンテンツが北朝鮮国内で流通している」と指摘した。
北朝鮮専門メディア・デイリーNKの報道によると、22年1月に20代女性が恋人の男性と韓国映画やドラマを見ていたため処分された。女性は朝鮮の国家安全部の高級幹部の娘だったが、家族全員が政治犯収容所へ収監されたという。世界反対朝鮮種族滅絶連盟のソン・ヨンチェ氏は「北朝鮮政権は、国外の映画などに触れる朝鮮人が増えるほど政権のコントロールが弱まると考えており、唯一の手段として暴力に訴えている。
記事は最後に「外国映画などの情報が北朝鮮国内に入っている理由は、韓国の活動家らが情報を入れたUSBメモリを気球に付けて国境へ飛ばしているためだ。この方法は北朝鮮との関係改善を目指す李在明(イ・ジェミョン)大統領の意向もあり、韓国政府によって禁止されている。ソン・ヨンチェ氏はこの命令は誤りであり、北朝鮮の人々を助けるためにより多くの情報を提供すべきだと指摘している。グレッグ・スカルラトウ氏も同様で、自らがルーマニアで育った際の経験を基に、チャウシェスク政権が崩壊した1989年12月の革命でドイチェ・ヴェレやBBCなど外国メディアからもたらされる情報の力が重要な役割を果たした点を指摘した。ただ、北朝鮮の場合は気球やビラなど限られた情報伝達手段でしか実現できないだろう」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)











