29日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比275.27ポイント(1.10%)高の25281.43ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が106.72ポイント(1.28%)高の8471.13ポイントと3日ぶりにそれぞれした。売買代金は1941億1830万香港ドルとなっている(28日前場は1951億9930万香港ドル)。

 投資家心理がやや上向く流れ。米株高が好感されたほか、中国の政策に対する期待感が追い風となっている。昨夜の米株市場では、米イラン和平交渉が進展しているとの見方で、主要株価指数は連日で史上最高値を更新した。米メディアは28日、米イランが60日間の停戦延長やイランの核問題を協議することなどを盛り込んだ覚書について、両国の交渉担当者が暫定合意に達したことを明らかにしている。
 一方、中国国務院(内閣に相当)は5月28日、「都市更新第15次5カ年計画」を発表した。老朽化した住宅街の改修などが含まれている。当局は不動産支援のスタンスを強める構えだ。中国共産党が4月28日に開いた中央政治局会議では、不動産政策が1年ぶりに取り上げられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手、聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が24.0%高、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が10.2%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が9.4%高と上げが目立った。レノボに関しては、米同業の株価急騰が波及している。サーバー・PCの米デルは28日、通期業績の売上高と利益の見通しを上方修正。時間外取引で30%超上昇している。
AIインフラの拡大でサーバー需要が増加するとの見方だ。一方、レノボが先ごろ報告した通期決算では、売上高が前年比20%増の830億7455万米ドルで過去最高を更新。楊元慶・董事長兼CEO(最高経営責任者)は22日、向こう2年以内に売上高1000億米ドル(約16兆円)規模の企業への飛躍を目指す方針を示した。
 セクター別では、本土の不動産が高い。碧桂園HD(2007/HK)が19.1%、中国奥園集団(3883/HK)が17.0%、合景泰富地産(1813/HK)が14.5%、万科企業(2202/HK)が12.2%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建機、建材などインフラ建設セクターも物色される。中国建築国際集団(3311/HK)が2.8%高、中国中鉄(390/HK)が2.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.1%高、三一重工(6031/HK)が1.9%高、中国建材(3323/HK)が4.4%高、華新建材集団(6655/HK)が2.2%高で引けた。
 空運セクターもしっかり。中国東方航空(670/HK)が6.3%高、中国南方航空(1055/HK)が4.8%高、国泰航空(293/HK)が4.1%高、中国国際航空(753/HK)が3.1%高で前場取引を終えた。
 半面、半導体セクターは安い。瀾起科技(6809/HK)が9.2%、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が7.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.1%、兆易創新科技集団(3986/HK)が5.6%ずつ下落した。同セクターはこのところ急伸が続いていたこともあり、いったん利益確定売りにおされている。

 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の4083.62ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。軍需産業、素材、自動車なども売られた。半面、不動産は高い。消費、公益、運輸、医薬、金融も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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