2026年5月29日、韓国・朝鮮日報は、日本のベストセラー児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が韓国で実写映画化され、「Kファンタジー」として新たに生まれ変わると報じた。

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、日本の作家廣嶋玲子による人気シリーズで、世界累計1100万部以上を販売。韓国でも19年に出版され、累計200万部以上を記録するなど子どもたちを中心に人気を集めてきた。

29日に公開された韓国映画版「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、原作の世界観を韓国的感性に合わせて再解釈した作品。「銭天堂」は、願いをかなえる不思議なお菓子を売る店だ。ただし、そのお菓子が幸運を招くか不幸を招くかは、客自身の選択に委ねられる。

記事によると、韓国版映画では、原作の多くのエピソードの中から病気の母親を治したい子ども、いじめっ子に立ち向かう力が欲しい学生、ピアノが上達したい受験生の3つの物語に焦点を当てる。彼らは望み通りの力を得るものの、ライバル店「たたりめ堂」の甘い誘惑によって心が揺らぎ始めるというストーリーだ。

主人公・紅子(ホンジャ)役は、韓国の人気俳優ラ・ミラン演じる。これまで現実的な役柄が多かったラ・ミランにとって、本格ファンタジー作品は新たな挑戦だったという。撮影では毎回3キロにもなるかつらを着用し、平均2時間半以上かけて特殊メイクを行った。

映画は原作者の許可を得て、韓国風の駄菓子店として再構築された。店の外観には韓屋(韓国の伝統家屋)の温かみを取り入れ、内部はカラフルな照明や装飾で童話のような空間に仕上げた。また、主人公の衣装も日本の着物ではなく韓服(韓国の伝統衣装)に変更され、かんざしなど韓国伝統アクセサリーを加えて「韓国版ならでは」の魅力を強調したという。

演出はドラマ「悪霊狩猟団:カウンターズ」などを手掛けたパク・ボンソブ監督が担当。「今回は小学生の娘と一緒に見られる温かい物語を作りたかった」と語っている。映画版「銭天堂」は劇場公開後、今年下半期にはOTT向けに12話のドラマシリーズとしても配信される予定だという。

これについて韓国のネットユーザーからは「髪形はそのまま?」「なんだか全体的に安っぽい」「韓国風にした部分と、原作の日本風の部分が混ざっていて違和感」「ラ・ミランのイメージとはあまり合わない気が」「Kファンタジーなどというなら、韓国原作でやった方がいい」などの声が上がった。

また、「これは日本風の神秘的な雰囲気のキャラクターやストーリーが人気だったのでは」「韓国には韓国の、日本には日本のヒット作とその良さがあるのに、なぜわざわざ微妙なローカライズをして作り直すのか」「韓服に変えるならいっそのこと、もっときちんと作り込んでほしい。変なイメージを自ら発信するな」「小説のファンタジー感が感じられない、コメディーみたいなポスター」「日本の文化背景に基づいたストーリーの作品だから、見た目だけ韓国風にするとむしろ違和感が際立つと思う。ストーリーもきちんと調整されているなら面白そうだが、それはもうこの作品でなくてもいい気が」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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