日本と中国は地理的には非常に近い国であるものの、互いの国の間には様々な溝が横たわっており、心理的には近い国とは言いがたい。このブログは中国人ユーザーが「心理的に遠い日本」から何を学ぶべきかを考察するものである。
以下はその話題のブログより。
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 日本と中国は地理的には非常に近い国であるものの、心理的には無限の距離を感じるほどに遠い国である。2007年6月、我々は研修のために日本を訪れた。わずか3時間のフライトで関西国際空港に到着し、まるで中国国内線に乗っていたのかと思うほどに近かった。

 日中両国の民衆の心理はなぜこれほどまでに離れてしまったのであろうか。日本人の心理や文化はすでにアジア的というよりも西洋的といったほうが的を射ており、中国人が日本人と交流するのは米国人と交流するよりも障害が多いのである。


 中国と日本の間の距離は一体どれほどのものであろうか?日本を訪れたことのない友人たちの多くは、「中国経済と日本経済の距離はどれほどか」と私に尋ねるが、私は「中国サッカーチームとヨーロッパのチームとの差はどれほどか」と逆に尋ねることにしている。

 そうすると決まって、「個々の選手の技術や戦術におけるレベルは高いものがあるが、チームとしては勝つ見込みがないほどに差が存在する」という答えが返ってくる。そこで私は中国と欧米諸国、日本などの発展諸国との距離は中国サッカーチームと同じで、遠くないように見えても、実際の距離は果てしなく、近づくのは容易であっても、追いつくのは難しいことだと語るのである。

 中国では現在、多くの人がベンツなどの高級車を乗っている。100万元も出せばベンツを購入することが出来るが、中国人が100億元を投資しても、ベンツと同じコストパフォーマンスの車を製造することが出来るかは疑問である。また、現在、多くの商品には「Made in China」と記載されているが、実際には単に中国で組み立てられているだけであり、設計や中核部品の製造などは中国で行われていないのが現実なのだ。


 かつて日本にとって中国は学ぶ対象であったが、現代はそれが逆転しているのだ。我々は「大中華、小日本」という概念を捨て去らなければならない。それが出来てこそ、迅速に学習することも出来るというものである。そして、これこそが改革開放30年以来の最大の収穫であり、我々の心の持ちようが我々の未来を決定するのである。
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(出典:程志的BLOG意訳編集担当:畠山栄)

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