日本政府は8日、輸出管理を強化した半導体材料3品目のうち1品目に対して輸出許可を出したことを明らかにした。中国メディアの海外網は8日、日本が手加減したので、韓国は安堵しているとする記事を掲載した。


 日本が輸出許可を出したのは、半導体製造に使うレジスト(感光材)だ。韓国は90%以上のレジストを日本に頼ってきたという。輸出企業に3年間有効な包括的許可を与えて個別の審査を省略していたが、7月4日からは輸出可否について個別の許可が必要になっていた。申請から許可が出るまで90日程度かかるとされてきたが、今回はその3分の1程度の期間で許可が出たことになり、韓国としては「ほっとした」に違いない。

 そのうえ、日本は新たな品目を指定してはおらず、記事は「韓国ネット民は喜んでいる」と紹介した。韓国メディアは、「日韓経済戦争は一休み」と評しているそうだ。日本政府は、輸出手続きを簡略化できる「ホワイト国」(グループA)のリストから韓国を除外する政令を8月7日に公布したが、その前日に韓国メディアは、1100品目のうちどれだけの品目が規制品目となるのか、かなり緊張感のある予測を示していたとも伝えている。

 そのため、今回の輸出許可は韓国にとってはまさに「ほっと一息」したといえるが、韓国にとってはまだ油断のならない状況が続いていると記事は指摘。それで韓国政府や経済界は「持久戦」の準備をしているのだという。

 実際、李洛淵首相も韓国は外交努力を更に強化し、日本は「経済報復」を放棄するよう働きかけていくことを明らかにしており、素材や部品の国産化を進めていく決意を示している。

 韓国としては、「ほっとした」ところは見せずに批判を続ける姿勢を示したと言えるだろう。日本は以前から禁輸ではなく個別に輸出許可を出すことにしたと明言しており、今回の輸出許可でそれが明白になったといえる。
それでも強硬な姿勢を続ける韓国政府は、振り上げた拳の下ろしどころが見つからないだけなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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