
記事はまず、日本と中国は「近すぎず遠すぎず」の距離にあると指摘し、中国から影響を受けつつも同化したり属国になったりすることなく、ある程度の独自性を保ったまま発展することができた国が日本であると論じた。
続けて、遣隋使や遣唐使を派遣したころから、日本は中国の影響を色濃く受けるようになったと分析。当時の先進国である唐から進んだ文化や制度を学び、多くの学者や技術者、僧などが日本へ行くことで、唐の生活様式や宗教が伝えられたという。
特に、政治面では「大化の改新」によって改革が行われ、唐の制度が多く導入されたと紹介。しかし、「科挙制度」は採用しないなど、政治面での影響力は限られていたとしている。むしろ、漢字や思想、宗教、建築など「文化面」での影響の方が大きかったと指摘した。
最後に記事は、「日本は中国のすべてを受け入れるのではなく、日本の状況に応じてうまく調節してきた」と分析。漢字からひらがなを発明し、儒教の思想から道徳基準や政治理念をうまく取り込み、仏教も日本風に変化させるなどの調整をしたと伝えた。単なる模倣に留まらず独自の調整を加えることのできた日本は、やはり外国から学ぶことに長けていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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