◆春季高校野球静岡大会 ▽1回戦 掛川西5―4桐陽(18日・掛川)

 開幕し、1、2回戦の計11試合が行われた。昨秋県準Vの掛川西が昨春の県準V校の桐陽を5―4で下し、2回戦に駒を進めた。

初回に機動力を絡めて一気に4点を先制。1点差に追い上げられた9回は、なお1死満塁から3番手で今季公式戦初登板のエース・古岡都暉(3年)が打者2人を抑え、接戦を制した。19日は2回戦12試合が行われ、夏のシード16校がすべて決まる。

 絶体絶命のピンチをしのぎきった。掛川西のエース・古岡が好火消しだ。1点差の9回1死満塁でマウンドへ上がり、2人の打者を三振と左飛で抑えた。「チームを救ってやるという気持ちだった。仲間を信じて投げられた」。昨春の県準V校である桐陽との1回戦屈指のカードを制した。

 オフ明けまでは順調な仕上がりだったが、県予選直前にコンディション不良で今季公式戦はこの日が初登板だった。その間に2年生右腕・加藤元気らが台頭。出番がなかった古岡には背番号20が与えられた。

「背番号は関係なくチームを背負っていくつもりでやってます」。その言葉通り、1点も与えられない場面でエースの役目を果たした。

 守りも古岡を助けた。最後の打者の詰まった飛球を、左翼手の戸塚央祐(2年)が前進してスライディングキャッチ。一歩でもスタートが遅れればサヨナラ負けのシーンだったが、美技でチームを救った。「前の打球に迷わず勝負できた。いい判断ができた」と陰のヒーローは胸を張った。

 打線は積極的な走塁で相手を揺さぶり、初回から一気に4点を奪って流れを引き寄せた。1点差の逃げ切り勝ちに大石卓哉監督(46)は「タイブレークになったら古岡かなと思っていたけど、秋の経験が生きたかな」。けが明けながら難しい場面で好投したエースを評価した。

 19日は夏のシード権をかけて藤枝明誠と対戦だ。「あしたは、投げなくても、声を出したり、チームを引っ張りたい」と古岡。

戻ってきたエースが精神的な柱として掛西を支える。(塩沢 武士)

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