◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 YouTube「報知プロ野球チャンネル」を担当するようになって約1年がたった。球場では視聴者の方に「内藤さんですか?」と声をかけられることが増え、選手に取材すれば「見てますよ」とたまに言ってもらえる。

 その一人が、巨人の高卒3年目で育成の園田純規投手だ。彼を初めて撮ったのは昨年8月16日。長嶋茂雄さんの2軍での追悼試合・西武戦(Gタウン)だった。2安打11奪三振で“プロ初完封”した。直後に20歳の進化を動画に収めようとカメラを手に追いかけたが、「ずっと撮ってましたよね」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに声をかけてくれた。初見の記者相手にも物怖(お)じせずにいる姿に年下ながら余裕を感じた。

 今年も4月21日の西武戦(Gタウン)で完投した直後に「プロ入り最多131球完投で見えた支配下への道…近未来のエース候補が思ったことは」というタイトルの動画を配信した。登板3日後に球場を訪れると、ユニホーム姿でブルペンに入り、さらにはグラウンドのポール間走で体を追い込んでいた。「この間バテちゃったので」。課題にすぐ取り組む姿に覚悟と野球への真摯(しんし)な姿勢が伝わった。

 マスコミに毎日追われ、撮られる選手たち。その中で活躍を求められる精神力は計り知れない。

私も、見られている意味を考え、もっと必死に取り組まないと視聴者は逃げてしまうと思った。収録でうまく話せなくても、落ち込んでいる暇はない。「動画、見ましたよ」から「動画最高でした」と言われるよう、ともに成長していきたい。(デジタル担当・内藤 菜月)

 ◆内藤 菜月(ないとう・なつき)22年入社。25年からデジタル編集部動画メディア課。

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