◆第21回ヴィクトリアマイル・G1(5月17日、東京競馬場・芝1600メートル)

 【阪神牝馬S=レース評価A】10頭立てながらG1馬3頭。勝ち時計1分31秒6はレースレコードだが、その翌日には桜花賞だけでなく、古馬2勝クラスでも1分31秒台で決着。

翌週の1度(3勝クラス)を含め、1開催で芝のマイルで4度の1分31秒台の勝ち時計は初めて(過去は2度が最高)。時計は馬場の影響が大きくとも、メンバーレベル、レースの質の高さは疑いようがない。

 エンブロイダリーは1番枠から発馬を決めて、デビュー2戦目以来の2度目の逃げ。11秒1、10秒8、11秒6でラスト3ハロンをまとめ、着差以上に余裕があった。栗東滞在で香港遠征から14キロの馬体増の496キロは自身最高馬体重。57キロを背負っての休み明け&帰国初戦を叩いての大きな上積みが見込める。

 2着のカムニャックも自身最高馬体重の498キロ。休み明け初戦、同じく57キロを背負って、2戦2敗のマイル戦で初連対を決めた。スタンド前の枠入りを前にテンションが上がった秋華賞の大敗を払拭したことは、得意の左回りの本番へ十分な足がかりといえよう。

 4頭出走の4歳馬が1、2、3、5着。G1馬2頭は2キロ重い斤量を背負ったなかでのパフォーマンス。4歳世代上位を示すには十分だった。

【小倉牝馬S=レース評価A】開幕週、直線で強い追い風が吹くなか、14着でも0秒5差の大接戦。切れを求められる流れを、外の17番枠からジョスランが差し切った。ハンデは2、3着馬との比較で有利だったが、枠の不利をはね返してのVは評価できる。

 小倉の芝2000メートル戦で勝ち時計1分59秒を切り、上がり34秒0以下は過去5度。10年中日新聞杯のトゥザグローリー、18年小倉記念のトリオンフとともに、11年に1600万(現3勝クラス)で記録したエクスペディション、13年に500万(現1勝クラス)で駆けたマーティンボロの4頭が、そのレース後に重賞勝利。ジョスランの未来も有望だ。

 【金鯱賞=レース評価A】ハンデ戦のような大接戦で6着まで0秒1差。前年覇者クイーンズウォークは3着。発馬直後のリズムが悪く、好位の外を狙ったところを内のセキトバイーストに張られて接触してハミを噛み、その外からホウオウビスケッツにかぶせられて位置を下げた。それが響いて直線では先行馬を取り逃がし、後方から一気に伸びた勝ち馬の末脚にも屈した。

 ただ、1キロ余分に背負っての休み明け。前半のロスをはね返しての0秒1差ならまずまず。

前半の運びを見ると、ワンターンの方が今は良さそう。発馬センスはいいが、それでも府中のマイルなら外めの枠の方が合う。

【該当レースから出走予定の各馬評価】

エンブロイダリー G

カムニャック   A

ジョスラン    A

ボンドガール   A

ココナッツブラウンA

クイーンズウォークA

サフィラ     B

カナテープ    B

ラヴァンダ    B

カピリナ     C

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