巨人の井上温大投手が打ち込まれ、4回10安打7失点でKOされた。スポーツ報知評論家の高橋由伸氏は課題点を指摘。

その井上から猛打賞をマークした阪神・立石の打撃内容には賛辞を送り、巨人打線と比較した。

*****

 井上の球自体は悪くなかった。しかし、不用意な球が多かった。それを逃さない阪神打線もさすがで、前半は大きな点差となって表れた。例えば4回、先頭の坂本にほぼ真ん中の直球から入り、左前安打を許した。気持ちが乗ってないような初球の入り方だった。

 ベンチの阿部監督は、3回まで5失点の井上を、期待を持って続投させたと思う。1イニングでも多く投げ、リリーフの負担を減らしたい。さらに、投げながら立ち直ってほしい。しかし、前述した4回は不用意な初球から始まり、4安打2失点した。相手の高橋に負けないくらいの直球を持っていながら、なぜ打ち込まれたのか。今回は気持ちの面も含め、反省すべき点が多かったと思う。

 一方で、井上から3安打を放った阪神・立石はお手本のようなバッティングだった。特に3回の中前安打は高めに浮いた初球の変化球を中前にはじき返した。狙っていた球ではないと思うが、積極的な姿勢の中で、甘いから体が反応したのだろう。4回の左前適時打も甘め。それをひと振りで仕留める技術がある。では、巨人打線はどうだろう。高橋に対し、ひと振りで仕留められたか。6、7回の4点はいい集中力だった。これを早い回から繰り返していくしかない。好投手との対戦はその集中力で差が出る。(高橋 由伸)

編集部おすすめ