サウジで得点を量産したイヴァン・トニー Photo/Getty Images
セットプレイでしぶとく勝てるチームか
イングランド代表は、北中米W杯に臨む26人の選手を発表した。フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(レアル・マドリード)、そしてコール・パーマー(チェルシー)などが選出に漏れたことが話題となっている。
選出されたことで話題となった選手もいる。FWイヴァン・トニー(アル・アハリ)だ。サウジリーグで得点王を争うほどゴールを量産していたとはいえ、3月のシリーズでは35名のラージグループの中に入っていなかったトニーの選出は唐突にも思えた。トーマス・トゥヘル監督はトニーの選出理由について、次のように語っている。
「残り15分で1-0で負けているときにもっとも攻撃的になれるラインナップは何か、ということだ」
「ペナルティエリア内でボールが跳ね返った場合、彼にボールが渡ってほしいと思う選手か? 間違いなくそうだ。我々はセットプレイに強いチームを作ろうとしている。彼は守備面でも攻撃面でもその役割を担えるし、もちろん世界クラスのPKキッカーでもある」
英『Daily Mail』は、「これがイングランド代表の選考基準であり、無失点、耐久性、そして試合終盤での接戦をものにする能力を示している。もしそれが実用的で、やや退屈に聞こえるとしても、それが現状の在り方なのかもしれない」と評した。
つまり、イングランド代表が目指すのは、セットプレイをものにし、守り抜いてしぶとく勝てるチームということだ。ちょうど今季プレミアを制したアーセナルのようなチームこそが、トーナメントを勝ち上がるのに必要だとトゥヘル監督は判断したと考えられる。
スペイン代表やポルトガル代表のような華麗な中盤などは期待できそうもないが、コンペティションを勝ち上がるにはそうした能力も必要だ。またしても“塩試合”が増えそうな予感がトニーの選出からは漂ってくるが、イングランドは2年前のEUROに続き、しぶとく勝ち上がってくるチームとなるだろう。

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