W杯優勝候補フランスとイングランドは塩試合問題、アルゼンチン...の画像はこちら >>

イングランドは優勝候補の一角だが…… photo/Getty Images

どんなチームにも穴はある

迫る2026W杯では前回王者アルゼンチン代表、2大会連続ファイナリストのフランス代表、EURO2024王者スペイン代表、EURO2大会連続ファイナリストのイングランド代表、さらには各ポジションに優秀な選手を揃え、前回のUEFAネーションズリーグを制しているポルトガル代表あたりが優勝候補になってくるだろうか。

ただ、優勝候補と呼ばれるチームにも穴はあるものだ。

『ESPN』は大会を前に、上記5チームにブラジル代表を加えた6チームをチェック。優勝を狙う力はあると評価する一方で、懸念点を挙げている。

1.イングランド代表

まずはイングランドからだ。問題点に挙げられたのは2つ。ハリー・ケインに得点部分を依存気味であること、またプレイが全体的に保守的になる傾向にあることだ。

今回トーマス・トゥヘル代表監督が選んだメンバーについても創造性あるパスを出せる選手が少ないと指摘していて、いわゆる塩試合が連発する可能性がある。それでも勝ち切れば問題ないが、トゥヘル就任後のイングランドは親善試合で日本代表に0-1、昨年にはセネガル代表に1-3で敗れるなど、脆さも見せている。

2.スペイン代表

EURO王者スペインは死角無しかと思われたが、今季終盤にバルセロナFWラミン・ヤマルがハムストリングを故障。W杯メンバーには入っているが、万全の状態で戦えるかは分からない。負傷リスクはマンチェスター・シティMFロドリ、ヤマルと逆の左サイドからEURO制覇に貢献したアスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズにもある。

チャンスメイクの部分でヤマルに頼る部分は大きいだけに、ヤマルが問題を抱えた中でW杯を制覇できるかは疑問だ。

3.ブラジル代表

同メディアのライアン・オハンロン記者は今のブラジルについて「最大の問題は、人生で見てきた中で最も才能のないブラジル代表ということだろうか」とストレートな思いを綴っている。


確かに怪物ロナウドやロナウジーニョらを擁して2002年大会を制した時などと比較すると、今のセレソンはタレントが小粒だ。土壇場でFWネイマールの招集を決めたものの、ネイマールはふくらはぎに負傷を抱えている。ネイマールが起用できないとなれば、招集メンバーのチョイスが正しかったのか大きな疑問が出てくる。

頼れるは名将カルロ・アンチェロッティの手腕のみとなりそうだが、アンチェロッティのマジックでブラジルを頂点に導けるだろうか。

4.フランス代表

タレント力の面では、フランスが出場国中No.1だろうか。ただ、イングランドと同様にディディエ・デシャン率いる最近のフランスが保守的にプレイしすぎていると同メディアは指摘する。それは優勝を逃したEURO2024でも顕著で、やや慎重になりすぎているようにも見えた。

また、フランスは入ったグループが厳しい。セネガル、ノルウェー、イラクと同居していて、同メディアはセネガルとノルウェー相手には最悪負ける可能性があるとまで見ている。イラクについても、弱小とまでは呼べないと評価。さすがにフランスがグループで消える可能性は低いだろうが、2002W杯でセネガルと同じグループで悪夢の敗退を味わったのは嫌な記憶だ。

タレント的には最も安定しているはずだが、まずフランスは確実にグループを突破できるだろうか。


5.アルゼンチン代表

前回王者アルゼンチンの懸念点は、ベテラン陣のパフォーマンスレベルだ。今回も絶対的エースであるFWリオネル・メッシがメンバーに入っており、メッシを中心に戦うのは間違いない。しかしメッシも38歳だ。前回はメッシを中心に優勝を勝ち取ったが、4つ年齢を重ねたメッシに同じ輝きを期待することは可能なのだろうか。しかも舞台は猛暑のアメリカだ。

メッシの他にもMFロドリゴ・デ・パウル、レアンドロ・パレデス、DFニコラス・オタメンディ、ニコラス・タグリアフィコら前回大会と同じベテラン勢も招集されていて、思ったほど世代交代が進んでいないのが弱点となる。

クラブで満足なシーズンを過ごせなかったチェルシーMFエンソ・フェルナンデス、リヴァプールMFアレクシス・マクアリスターといった選手にも不安があり、決勝トーナメントであっさりと躓く可能性もありそうだ。

6.ポルトガル代表

ポルトガルの弱点は、FWクリスティアーノ・ロナウドの状態だ。同メディアは最大の強みであり、弱点でもあると伝えていて、ロナウドをスタメンに入れる場合はどうしてもロナウド中心の戦いになる。ロナウドに代わる絶対的ゴールゲッターが不在なことも問題なのだが、ポルトガルの攻撃はロナウド次第だ。

MFブルーノ・フェルナンデス、ヴィティーニャ、ジョアン・ネヴェス、ベルナルド・シウバがいる中盤は出場国の中でも屈指のレベルにあり、サイドバックのヌーノ・メンデス、ジョアン・カンセロ、ディオゴ・ダロトらも攻撃面で大きなプラスになる。

あとはフィニッシュの部分だ。
ロナウド、サウジアラビアへ向かって調子を上げたジョアン・フェリックス、パリ・サンジェルマンのスーパーサブであるゴンサロ・ラモス、ミランで未だ調子の波が大きいラファエル・レオン、このあたりが絶好調ならば優勝も見えてくるが、果たして。

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