「各国によって育児やライフスタイルは異なりますが、共通することは“こだわり”を持って子供との時間を大切にしている点です。例えばイタリアで取材したファッションブランドオーナーの父親の場合、何かを押しつけるのではなく、子供が興味をもったことや遊びを一緒に楽しんでいました。また、イギリスで取材したサイクルカフェを経営する父親は、『この日はパパの日』と曜日を決めて、思いっきり子供と遊んでいました」
デキる父親は仕事と育児のワークライフバランスをとても大切にしているのだ。ちなみに育児方法で日本と大きく異なる点はあるのだろうか。
「フランスで取材した警察官の家庭は、生まれた時から子供に自分の部屋を与えていました。夜は親子“川”の字で寝ることはせず子供一人で就寝。つきっきりで寝かしつけるようなことしません。多少泣いても、自ら寝られるようにします。これは何でも自分でできるように、幼い頃から子供の自立心を育てるためだとか。また、アルゼンチンの父親はとても型破りな人で、娘が1ヶ月の頃からベビーカーに乗せてパーティーやコンサートに出かけていました。もちろん週日は朝から晩まで仕事ですが、週末はDJに変身。仕事が終わってから娘とカフェに行ったりリビングで音楽をかけて一緒に踊ったりしています。夜が長いアルゼンチンの場合、遅くまで起きている子供も一般的に多いそうですよ」