
ブサイクだから努力した
テーコー不動産に新規客の田部竜司(柄本時生)と婚約者の宮寺奈々(知英)がやって来た。田部の家選びにはこだわりがある。
「住む家は外観が良くないと嫌なんですよ。ガッカリするような外観だと帰る気なくなるじゃないですか。素晴らしい外観だと早く家に帰る気になるしね」
口がよく回る田部の横でしおらしくしている奈々は超美人だ。
「僕ね、東大卒なんです。何で東大に行ったと思います? 美人を妻にするためですよ。僕はこんな外見だから色々と努力しました。自分のスペックを上げるためにね」
「外見を重視する=浅はか」と世のドラマは描きがちだが、今作は違う。田部は冴えない容姿のせいで受けた屈辱をバネに変える努力の人だった。田部が日記代わりに付ける「がんばりノート」に、彼の思いが記されている。
「同期のイケメンに仕事を奪われた。同じような成果を上げたのに悔しい。でも、僕は負けない。ブサイクでも頑張る。頑張って必ず一番になってみせる」
ブサイクという宿命に逆らい奮闘する田部の姿に、奈々は惹かれていた。
なぜ、田部は美人を妻にしようと躍起になっているのか。
「僕の父と母もブサイクです。僕はね、ブサイクの系譜を僕の代で断ち切りたいんです。そのために美人と結婚して、遺伝子を美形寄りにしたかったんです」(田部)
ドラマの記事と言えば、視聴率がどーたらで打ち切りも間近?とか、内容も理解できずに面白くないとか、そんなのが多い中、何を伝えたかったのかを筋立てて説明してありドラマファンとしては好意的で嬉しかったです。
「化粧しない顔も本物」。というのが個人的な意見です。前回の子どもを産まない夫婦に「おだまり」と名付けた大石静の悪臭が漂います。直ぐチャンネルを消しました。
今物件ものよろしくないでしょ、あっちもこっちもなんだから。