2026年5月11日、中国メディアの封面新聞は、2026年サッカー北中米ワールドカップ(W杯)の観戦費用が高騰し、熱狂的なファンでさえ断念や極端な節約を強いられていると報じた。

記事は、大会まで1カ月を切る中、チケットや宿泊費、交通費の歴史的な高騰がファンの情熱を削いでおり、ホテルの予約状況が予想を下回るなど大会の熱気が不足していると紹介。

国際サッカー連盟(FIFA)がチケットを完売できず追加販売を繰り返す一方で、ジャンニ・インファンティーノ会長がこうした混乱への懸念を「悲観的な報道」と一蹴する強気の姿勢を見せていると伝えた。

その上で、費用の具体例として、家族3人で3試合を観戦し、12日間滞在する場合の旅行会社の提示額が30万元(約690万円)を超えていると指摘。18年大会では本戦未出場国中で最多のチケット購入数を記録した中国のサポーターからも、今回の価格設定は予算を大幅に超過しており「高すぎて見ていられない」との悲鳴が上がっているとした。

また、ツアーを利用しない個人旅行の形式では、米国国内で1回平均300ドル(約4万7000円)の飛行機移動を約20回繰り返すことによる移動コストや、チップ文化による食費の負担が大きくなると説明。特に燃料費がイラン情勢の悪化前より50%高騰しているため節約が困難になっていると指摘した。

さらに、往復航空券や宿泊費に加え、かつての大会では無料だったスタジアムへの鉄道往復チケットが100ドル(約1万6000円)に設定されるなど、最終的な費用がカタール大会の3倍に達するとの試算を紹介した。

記事は、14年から全大会を観戦しているという中国のサポーターが「あらゆる面で価格が暴騰している」と嘆き、決勝のチケット価格だけでも14年の990ドル(約15万円)から22年の1600ドル(約25万円)へと高騰したことを明かしたと紹介。高額な費用への対抗策として、宿泊費を浮かせるために車で寝泊まりしながら49日間を過ごす「サバイバル旅行」を計画するサポーターさえいると伝えた(編集・翻訳/川尻)

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