四川大学考古文博学院と四川省文物考古研究院はこのほど、国際学術誌「Archaeological Research in Asia」に共同発表した論文の中で、三星堆7号祭祀坑から隕鉄器が発見されたことを明らかにした。

同論文は、三星堆7号祭祀坑発掘調査の責任者であり、四川大学考古文博学院の黎海超(リー・ハイチャオ)教授、四川省文物考古研究院の冉宏林(ラン・ホンリン)研究員らによって執筆された。

黎氏は「考古学チームが2021年に三星堆7号祭祀坑の発掘を行っていた際、東壁南側で坑底に垂直に立つ細長い工具または武器状の物を発見した。器物本体の長さは約20.05cm、幅は5.27~7.90cmで、細長い斧や鉞(まさかり)類の器物のように見えたが、腐食が激しく、原形の判別は困難だった。器物の保存状態が悪かったことから、発掘チームは周辺土壌ごと一体で切り出し、実験室へ搬送して保存処理と研究を進めた」と説明した。

研究チームによる実験室分析の結果、この「謎の器物」は隕鉄製品であることが確認された。これは中国西南地域で発見された最古の隕鉄文化財であり、また現在までに確認されている中国青銅器時代の同類文化財としては最大のものでもある。

黎氏は、「鉄器の利用は人類の生産力における重大な変革を示すものだ。今回の発見は三星堆で初めて確認された隕鉄器であり、人工製鉄による製品ではないものの、中国西南地域の先民が鉄という物質を認識し利用していたことを物語っている」と述べた。(提供/人民網日本語版)

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