中国北西部の陝西省にある西安電子科技大学は5月18日、中国工程院院士(中国工学アカデミー会員)の段宝岩氏が率いる「逐日工程」研究チームが、1対多の状況での移動目標に対するマイクロ波無線電力伝送を実現する宇宙太陽光発電所の地上検証システムを独自開発したことを明らかにしました。このシステムは100メートル級の距離でのキロワット級の電力出力を実現し、中国の宇宙太陽光発電所およびマイクロ波無線電力伝送技術の工学応用に向けた移行を後押しするものです。
段宝岩院士のチームは2014年、「(オメガ)OMEGA」という革新的な設計案を提出し、研究開発に取り組みました。2022年6月には、全過程のシステムをすべて備えた宇宙太陽光発電所の地上検証システムを世界に先駆けて構築しました。
最近になり研究開発チームは、一連の新たな飛躍をさらに達成しました。「分散型OMEGA」宇宙太陽光発電所という革新的な設計案です。この設計案は、遠距離、高出力、高効率で1対多の状況での移動目標に対するマイクロ波無線電力伝送技術を攻略し、一つの送電システムで複数の移動目標への電力供給を可能にし、多目標への電力供給における精密制御の問題を解決しました。将来的には、複数の宇宙飛行体や地上の移動機器への同時電力供給が期待されています。
試験により得られたデータによると、100メートル級の距離において、20.8%の直流-直流伝送効率、1180ワットの出力、88.0%のビーム捕捉率を達成しました。また、ドローンを用いたマイクロ波無線電力伝送システムでは、時速30キロメートル、距離30メートルの条件下で、143ワットの安定した電力獲得を実現しました。(提供/CGTN Japanese)











