中東情勢の不透明感が重し。米イランの和平交渉が停滞する中、原油相場の上昇基調が強まっている。トランプ米大統領は27日、仲介国パキスタンを通じ提示されたイラン側の新たな合意案について国家安全保障を担当する政府高官と協議したが、事態が好転するような発表はない。イラン側が提示した内容は、ホルムズ海峡の封鎖解除と戦争終結を先行し、核協議を次の段階に先送りするとしたもので、トランプ氏は受け入れないとの見方が優勢だ。27日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比2.1%高の96.37米ドル/バレルと反発。28日の時間外取引でも上昇が続き、一時99米ドル台を付けている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が6.9%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.2%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.2%安と下げが目立っている。CATLに関しては、大規模な割当増資計画が嫌気されている。舜宇やBYDエレクなどの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は2.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
セクター別では、自動車が安い。北京汽車(1958/HK)が7.3%、長城汽車(2333/HK)が4.6%、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%、理想汽車(2015/HK)が3.9%ずつ下落した。販売不振が警戒される。
人工知能(AI)技術の銘柄も売られる。北京智譜華章科技(2513/HK)が12.5%安、滴普科技(1384/HK)が8.3%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.2%安、MiniMax(100/HK)が3.5%安とそろって続落した。中国AI企業DeepSeek(ディープシーク)が新AIモデルを大幅値引きすると伝わったことが引き続き売り材料視されている。競争激化や採算悪化の不安が売りにつながった。
産金・非鉄セクターも急落。霊宝黄金(3330/HK)が7.0%安、紫金黄金国際(2259/HK)が3.7%安、中国宏橋集団(1378/HK)が4.9%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.2%安と値を下げた。
半面、中国の証券セクターは高い。国聯証券(1456/HK)が3.4%、広発証券(1776/HK)が3.0%、中信証券(6030/HK)が2.8%、華泰証券(6886/HK)が2.7%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、医薬品受託研究開発製造機関(CRDMO)の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が13.6%高。
本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の4078.64ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。非鉄・産金、自動車、軍需産業、空運、メディア・娯楽なども売られた。半面、石炭・石油は安い。公益、医薬、酒造、銀行・証券も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











