22日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比309.76ポイント(1.22%)高の25696.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が106.40ポイント(1.26%)高の8581.72ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1356億6890万香港ドルに縮小している(21日前場は1508億5480万香港ドル)。

 米イラン和平交渉の進展が好感される流れ。中東メディアは21日午後、米国とイランがパキスタンの仲介で、戦争終結に向けた合意の最終案を完成させたと報じた。これを受け、21日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比1.9%安の96.35米ドル/バレルと続落。取引時間中には一時、102米ドル台を付けていた。中国の産業支援スタンスも改めて材料視。当局が半導体や人工知能(AI)、次世代自動車など先端技術分野の国産化を推進する中、関連銘柄に買いが広がっている。連休を前にした買い手控えで上値の重い場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げた。香港市場は週明け25日、仏誕節の振替休日で休場となる(本土市場は通常取引)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が16.0%高、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が8.4%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.4%高と上げが目立った。レノボに関しては、通期決算の38.1%増益と配当の増額方針が好感されている。ネットイースの1~3月期決算も堅調だった。
 セクター別では、半導体が高い。
ASMPT(522/HK)が5.3%、兆易創新科技集団(3986/HK)が4.3%、上海壁仞科技(6082/HK)が4.2%、瀾起科技(6809/HK)が3.5%ずつ上昇した。そのほか、プリント基板(PCB)生産の勝宏科技(恵州)(2476/HK)が12.1%高、広州広合科技(1989/HK)が6.7%高、深セン市大族数控科技(3200/HK)が4.3%高と値を上げている。
 ロボット関連の銘柄も急伸。深セン市優必選科技(9880/HK)が7.1%高、広東華沿機器人(1021/HK)が6.6%高、南京埃斯頓自動化(2715/HK)が5.1%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が4.6%高で前場取引を終えた。
 自動運転やライダー(LiDAR)、完成車メーカーなど自動車関連も物色される。深セン佑駕創新科技(2431/HK)が14.7%高、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が5.7%高、禾賽科技(2525/HK)が5.8%高、速騰聚創科技(2498/HK)が3.3%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.6%高、理想汽車(2015/HK)が3.7%高で引けた。
 半面、消費セクターの一角はさえない。火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が5.8%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.8%、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.5%、テレビ(TV)メーカーの創維集団(751/HK)が1.7%ずつ下落した。
 本土マーケットも3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47ポ%高の4096.24ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。素材、不動産、電力、自動車、銀行なども買われた。
半面、医薬は安い。消費、エネルギー、運輸、保険・証券も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ