29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比30.07ポイント(0.73%)安の4068.57ポイントと反落した。
 中国指標の発表を前に買いが手控えられる流れ。
中国では31日(日本時間10時半ごろ)、国家統計局が5月の製造業PMIと非製造業PMIを公表する。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが前月の50.3から50.0に低下する見通しだ。今月公表された主要な月次経済統計は中国経済が急減速していることを示したが、今週発表された主要工業企業の4月利益は前月から増加率が拡大している。強弱感の分かれる内容となったことで、最新の景況感を見極めたいとするスタンスが強まった。
 ただ、下値は限定的。米イラン和平交渉が進展しているとの見方や、中国の政策に対する期待感が支えとなった。中国国務院(内閣に相当)は5月28日、「都市更新第15次5カ年計画」を発表した。老朽化した住宅街の改修などが含まれている。当局は不動産支援のスタンスを強める構えだ。中国共産党が4月28日に開いた中央政治局会議では、不動産政策が1年ぶりに取り上げられている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。
パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)や半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)がそろって10.0%(ストップ)安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が9.1%安、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が7.2%安、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が6.2%安で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、中堅ファウンドリーの芯聯集成電路製造(SMEC、旧中芯集成:688469/SH)が10.2%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は5.0%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。半導体などハイテク関連はこのところ急伸が続いていたこともあり、いったん利益確定売りにおされている。
 宇宙・軍需産業株も安い。衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が6.7%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)と衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)がそろって6.1%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が5.1%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が2.6%ずつ下落している。素材株、自動車株、メディア・娯楽株なども売られた。
 半面、不動産株は物色される。緑地HD(600606/SH)が5.0%高、新城控股集団(601155/SH)が4.4%高、金地集団(600383/SH)が4.2%高、中華企業(600675/SH)が3.8%高、保利発展控股集団(600048/SH)が2.9%高で取引を終えた。公益株、消費株、金融株、医薬株、運輸株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.87ポイント(1.73%)安の275.82ポイント、深センB株指数が1.55ポイント(0.14%)安の1112.23ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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