中国・江蘇省無錫市にある恵山国家森林公園の登山道の石段に墓石が使用されていたことが物議を醸している。中国メディアの中国新聞週刊が28日に報じた。
発見した人によると、公園北側の登山ルートの石段に「亡き父」「賢妻」といった文字が彫られている石を見つけた。切断された古い墓碑が石段の舗装に使われたとみられ、ネットユーザーからは「故人や遺族への不敬であり、観光客にも心理的にマイナスの影響を与える」との声が上がった。
本件について、無錫市梁溪区山北街道の関係者は「通報を受けて直ちに調査を行い、墓碑の破片が石段の舗装に使われていたことを確認した。現在はすべて交換済み」と説明した。
同公園のスタッフは、問題となった石段について「かなり前に龍海寺と白雲観が資金を出し合って建設したもので、当時は現地調達で近くにあった身元不明の墓石を使用した」と紹介。「北側斜面には個人が設置した墓が多く、中には清代にまでさかのぼるものもある」としている。
記事によると、地元では古くから住民が山に先祖を埋葬する風習があった。明・清代にはすでに恵山に墓地が存在しており、新中国成立初期にはかなりの規模に達していた。2004年7月28日、無錫市の人民代表大会常務委員会の会議で「恵山・青龍山保護に関する決定」が採択され、無秩序な開発・採掘、無断埋葬、違法建築などについて是正を行う方針が打ち出された。
記録によると、無断で埋葬された墓計9万2392基が整理され、このうち6万8231基は現地または近くの土地に深く埋設され、1万9110基は移設された。ただ、「私設墓地の整理や生態環境の回復の必要性は分かるが、墓石に刻まれた氏名などは最低限の配慮をもって扱うべきものであり、一般の建材のように『再利用』されるべきではない」との意見も出ている。
中国芸術研究院の苑利(ユエン・リー)研究員は、以前山登りをした際に自身も墓石で造られた石段を見たことがあると明かした上で、「観光客の立場から見れば、あまり気分の良いものではない。こうした使い方は、死者への畏敬の念にも反している」と指摘。「たとえ無縁墓であったとしても、それが建築資材として使ってよい理由にはならない」との考えを示した。(翻訳・編集/北田)
— 中国動画 (@RC00547555) May 29, 2026











