仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版は、中国の都市部で生活する女性たちの結婚や出産への社会的プレッシャーについて紹介した仏紙ル・モンドの記事を取り上げた。
ル・モンドの記事は、中国の大都市で近年、女性を中心とした新しい空間が次々に登場していると報じた。
北京にある女性向けクライミングジムは、ある女性ブロガーが開設したもので、メニューから設備に至るまで女性のニーズを取り入れている。スタッフは女性中心で、女性限定のクラスや女性専用の設備が充実している。ここを訪れる女性たちは、単にクライミングをやりたいからではなく、女性同士のつながりを求めているという。
ある女性は、自分の母親は高等教育を受けていたにもかかわらず、家庭に入るために仕事をあきらめざるを得なかったと明かし、「前の世代の女性たちは社会の期待に応えるため、自分自身を犠牲にしてきたのだと感じた。子どもを持つかどうかは女性自身が決めるべきことであり、家族や社会からのプレッシャーによって決めるべきことではない」と語った。
記事によると、中国ではこのような考え方がますます広がっている。過去10年で中国の婚姻件数は半数近くまで減少し、出生率も新中国成立以来最低水準に落ち込んでいる。背景には、子育てコストの高さ、住宅問題、そして若者が個人の自由や生活の質をより重視するようになったことがあるとされる。人口減少に直面する中国政府は、出産奨励や離婚抑制に向けた政策を相次いで打ち出しているが、記事は「こうした動きは一部の女性に、自分たちが人口政策の道具として扱われているとの感覚を生じさせている」と指摘した。
中国では年々、女性運動への締め付けが厳しくなっているが、そうした中でもさまざまな形で交流を図ろうとする動きが見られる。
同施設の創設者Lilithさんは「前の世代の女性は努力によって基本的な平等を勝ち取ったが、現代の女性はさらに深い問題、例えば体の自己決定権や制度的な不平等について考え始めている」と語った。また、現在でも多くの企業が女性社員に対し「数年間は出産しない」という誓約書への署名を求めたり、一部学校では女性教師に対して妊娠時期を指定したりしているとし、「こうした女性の身体に対する管理は屈辱的だ」と批判した。
記事は最後に、女性向けクラブの創業者である郭(グオ)さんを紹介した。郭さんは「都市部の多くの女性はすでに経済的自立を実現している一方で、感情面での自由が不足している」と指摘。「このクラブは成功した女性のためのものではなく、女性同士が支え合うためのプラットフォームで、有害な人間関係を見抜く方法、家庭内暴力(DV)を通報する方法、独身であることを力に変える方法、自分自身をケアする方法が学べる」と説明し、「次の世代の女性は、本当の意味での自立を実現できる可能性がある」と語ったという。(翻訳・編集/北田)











