長江デルタ地域の1~4月の輸出額が3兆8300億元(約90兆円)に達し、全国の輸出総額の41%を占め、同期の過去最高を更新した。新記録達成の背後には新しい製品、新しい市場、新しいモデルによる系統的なバックアップがある。
「新三種の神器」がけん引、AI演算能力が成長極に
長江デルタはかつて衣類、家電、家具の「旧三種の神器」に関わる産業が大いに発展したが、今では電気自動車、リチウム電池、太陽電池の「新三種の神器」が最前線に立っている。4月だけでも、上海市の「新三種の神器」の輸出額は前年同期比で96.3%増加し、うち太陽電池は前年同期より5.9倍増加し、世界約200カ国・地域へ輸出され、トップ企業は受注と生産能力がいずれもほぼフル稼働の状態にある。
注目されるのは、人工知能(AI)産業の爆発的発展が貿易にこれまでにない新たな成長極をもたらしたことだ。グローバルAI産業にけん引されて、上海の集積回路、メモリ部品、パソコン部品・付属品といったAI関連製品の輸出入額は前年同期比85.7%増の735億8000万元に達し、市全体の貿易増加率を8.5ポイント引き上げた。保税物流の占める割合は60%を超え、上海がすでにグローバルAI産業チェーン・サプライチェーンに深く組み込まれたことを示すとともに、「新三種の神器」からAI演算能力に至るまで、ハイテク製品と高付加価値製品が長江デルタの貿易の「新たな看板」になりつつあることを示している。
市場の多元化が進展、対米輸出が予想を超えるレジリエンス示す
これまで、長江デルタの貿易は欧米市場への依存度が高いという印象があった。しかし、今年4月のデータは全く違う局面を映し出している。上海の対ASEAN輸出入額は同26.4%増加し、そのうち対ベトナム輸出入額の増加率が95.7%に達し、対韓国は57.2%だった。対欧州連合(EU)輸出入額の増加率は15.1%だったが、対イタリアは41.3%、対ベルギーは67%だった。
とりわけ貴重な成果は、対米輸出が予想されたほど減少しなかったことだ。4月の上海の対米輸出入額は353億8000万元に上り、うち輸出は同13.9%増の201億3000万元となり、全国平均水準を大幅に上回り、予想を上回るレジリエンスを示した。欧米依存から多元化へと向かい、上海は世界の主要エコノミーとの貿易が軒並み増加しており、多様な市場が協働して力を発揮し、貿易リスク抵抗力が目に見えて増強された。
電子ラベル+スマート検査、デジタル化通関がスピードアップ
製品と市場は貿易を物質的に支える「ハードパワー」であり、監督管理とサービスは「ソフト面の環境」だ。上海税関は他地域に先駆けて輸入化粧品の電子ラベルの試行事業を展開し、小さなQRコードによって多様なイノベーションを実現した。
これと同時に、全国初の海上輸送スマート検査プラットフォームが上海で稼働を開始した。このプラットフォームでは、検査プロセスを12の標準化された業務ユニットに分け、AI技術によって貨物情報の自動収集、問題ある品目のスマート識別、検査ポイントの的確な通知を実現する。
データを見ると、人が行う作業の75%を機械が補助したり代わりに行ったりするようになり、税関職員の長時間勤務が当たり前だった従来の通関モデルに比べ、作業時間が約50%カットされた。こうしたデジタル化イノベーションは、「ソフト面の環境」の高度化によって貿易の「ハードパワー」を支えている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











