11日付中国新聞社電によると、深セン華大基因研究院(遺伝子研究院)は同日、ジャイアントパンダのゲノムの解読を終了したと発表した。解読にあたっては、四川省の成都ジャイアント・パンダ繁殖研究基地に飼われている晶晶(ヂンヂン)から採取した試料を使った。


関連写真:そのほかのパンダの写真

 多くの生物の遺伝子は、DNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる物質に組み込まれている。DNAは、4種類の「塩基」と呼ばれる物質がつながった二重らせん状のひものような形をしている。ゲノムの解読は、この遺伝子の塩基配列を読み取る作業だ。遺伝子は細胞を作る「設計図」であり、生命の基本的な営みの「指示書」なので、ゲノム解読が、生物学、生化学、医学、薬学などの広い分野に貢献すると期待されている。

 深セン華大基因研究院の王俊博士によると、21対あるパンダの染色体(DNA)には、約30億の塩基、2-3万の遺伝子がある。ゲノムの読み取りにより、パンダの遺伝子はイヌに近いことが分かった。イヌとクマは近い動物であることから、これまで多くの研究者が唱えてきた、「パンダはクマ科の亜種に分類できる」との考え方の証明にもなるという。

 王博士によると、パンダのゲノム解読により◆目の周囲が黒いなど独特な毛色◆熊の近縁種なのに冬眠しない◆笹を好物とする◆生まれた時に体重が母親の100分の1しかない――など、「パンダの謎」に解答がもたらされる見込みがある。

 また、病気対策や繁殖法に新たな情報をもたらすことで、絶滅に瀕した動物種であるパンダの保護に貢献できるという。(編集担当:如月隼人)

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