日本の国民的スポーツといえば、野球やサッカーが筆頭にあがるのは間違いないだろう。これは、野球がほとんど普及していない中国人の目には不思議に映るようだ。
同じ中華圏でも台湾では野球が定着しており、韓国でも野球は人気だが、中国では野球を知らない人がほとんどだ。中国メディアの今日頭条は10日、どうして日本人はこんなに野球が好きなのかと題する記事を掲載した。記事は「武士道精神」と関連があるという持論を展開している。

 記事は、アニメの「ドラえもん」を見ていると、のび太がジャイアンとスネ夫によく野球にかり出されるシーンがあると指摘。日本の男の子はなぜこんなに野球が好きなのか、と中国の日常にはない1コマを不思議そうに伝えた。

 続いて、野球に詳しくない中国の読者に向けて、野球というスポーツについて「棒で球を打つ団体競技」と解説している。
ある調査では、日本人の好きなスポーツランキングで野球は19年間トップを保持し続け「絶対的な立場」を保持していることから、中国で言えば「卓球にあたるスポーツ」とも説明した。

 野球は米国でも根強い人気を誇っており、中国で広まっていないのは不思議である。しかし記事によると、日本と米国では特に野球人気が高いが、世界的にみるとそこまでの人気はないという。世界では7番目に人気のスポーツという調査もあると紹介した。

 では、なぜ日本人は野球が好きなのか。記事は、日本は戦火の絶えなかった欧州と違い、戦国時代があまり長くなかったため大部隊で戦うことに長けておらず、1対1で行う剣術が強くなったと指摘。
剣術と野球は似ており、西洋のスポーツが入ってきた明治時代にまだ色濃く残っていた武士道精神が良い土壌となり、野球が根を下ろしてここまで広まったのではないかと論じた。

 ボールを打つ動作と剣術が似ているから、武士道と関係があるというのはあまりに突飛な発想だが、日本人にとって野球が特別なスポーツであることに間違いない。いずれにしても個人競技が得意な中国人には、野球は性に合わないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
日本は「何でも小型化できる」、ついにはロケットすら小型化してしまった=中国
日本人は尋常じゃない・・・日本に留学した中国人が語る「日中の差は大きすぎる」=中国
陸上自衛隊の主力小銃「開けた場所では圧倒的な強さ」
中国の弁当はいくら改善しても「日本の駅弁には敵わない」
日本がモノづくり大国と呼ばれる所以、「ボルトとナットだけで分かる技術の差」=中国