2026年5月19日、中国メディアの環球網は、韓国映画が歴代級のヒットを記録する一方で、特定作品への上映集中や消費習慣の変化により産業全体が構造的危機に直面していると報じた。

記事は、歴史映画「王と生きる男」の累計観客数が1686万人を突破し、14年の「バトル・オーシャン 海上決戦」に次いで韓国映画史上歴代2位の興行成績を記録したと紹介した。

一方で、今年に入って公開され4月19日までに損益分岐点を超えた韓国映画は「王と生きる男」とホラー映画「サルモクチ」の2本のみにとどまっていると指摘。韓国誌ハンギョレ21の報道を引用し、25年の韓国映画の売上高が4191億ウォン(約480億円)で前年比39.4%減少し、観客数も同39.0%減少して過去最悪を更新するなど、韓国の映画業界は全体的に冷え込んでいることを報じた。

そして、韓国映画市場縮小の最大の要因は消費習慣の変化にあり、映画館での鑑賞に集中していた消費者の興味、関心が博物館や美術館、韓流イベントといった他のレジャーや動画配信サービスに分散するようになったと分析した。

記事はさらに、大衆文化評論家の李文遠(イ・ムヌォン)氏が、観客動員数が1000万人を超える映画が登場すると他の映画も選んで鑑賞されるという相乗効果が消えつつあることを指摘したことに言及した。

その上で「王と生きる男」の上映回数占有率が一時62.1%に達したことを紹介し、韓国映画制作者協会の李恩(イ・ウン)会長が、目先の売り上げだけを追求するこのような配給方式が映画界の健全な形を損なっていると批判したことを伝えた。

また、韓国映画界の主要13団体が4月に「2026年韓国映画産業の危機と対策」と題した記者会見を開き、1作品当たりの上映回数の占有率を20%以下に制限することが提案されたことにも触れた。

記事は、業界関係者が、特別上映室や関連グッズ、劇場広告といった多角的な収益源を確保し、全方位で収益ルートを広げる必要があると分析したことも併せて報じた。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ