中国は近年、さまざまな分野で急激に技術力を高めているが、中国メディアの快資訊は24日、南沙諸島(スプラトリー諸島)海域で進めている暗礁の埋立による人工島の建設の技術を自負する記事を掲載した。

 中国は2013年から南沙諸島海域の開発に着手し、世界から批判されているが、記事は「作業は順調に進んでいる」と主張し、この工事によって岩礁地域を生産性のある環境に改善させただけではなく、「中国が大規模に暗礁を埋め立てる技術を所有していることを世界に誇示することとなった」とした。


 この件は「南シナ海問題」としてまだ解決に至ってはいないが、記事は暗礁の埋め立てを1つの技術として「中国は世界に誇れる技術力を持つ」と主張した。さらに「埋立と言っても、ただ大量の土砂を運んで埋めるという単純なものではない」とし、その場所の地形、海流、海水による腐食など自然要素を計算し建設していく必要があると説明した。

 そして、日本の持つ技術について「沖ノ鳥島」を引き合いに出し、「巨額の資金を投じたにも関わらず、日本は土地を作り出すことに成功できなかった」と指摘し、中国の技術力の高さは明らかであると主張した。

 日本が沖ノ鳥島に行ったのは護岸工事であり、中国が行っている岩礁の埋め立てとは異なる。こうした点での認識の相違は、南シナ海問題においても影響を与えていると言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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