
記事は、台風19号が引き起こした千曲川の氾濫によって長野新幹線車両センターの新幹線車両が水につかっている写真を掲載。中国高速鉄道の場合は修理コストが車両コストの60%に達する場合は廃棄処分になると説明しつつ、もし中国に大雨を伴う台風が上陸したら「高速鉄道はどのように対処するだろうか」と問いを提起した。
この問いに対し、高速鉄道の現在の線路の大部分は「高架線」であるため、たとえ洪水が発生しても水は線路に侵入しにくいと指摘した。確かに北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の場合は86.5%は高架線となっている。
さらに新幹線の鉄道網に比べると高速鉄道の鉄道網はより四方八方に通じているため、仮に対処できる能力を大幅に超える「数年に一度あるかないか」という大雨や洪水が生じた場合、高速鉄道車両センターは高速鉄道車両を前もって安全な場所に移動させると説明した。
その一例として、今年8月に台風11号が福建省に上陸する前日に、廈門駅の高速鉄道車両を泉州駅、恵安駅、仙游駅など台風の影響が比較的小さい場所に移動させたことを紹介。また福建省の高速鉄道網は数十の駅が「環状」で連結されているため、台風の翌日に高速鉄道車両は移動先の駅から直接乗客をのせて運行を開始できたと説明した。