中国の自動車市場は世界最大規模だが、中国の自動車メーカーにはまだまだ成長の余地があり、中国市場の半分以上のシェアを海外メーカーとの合弁ブランドが占めている。特に日系車メーカーと中国メーカーには技術的に大きな差があると言われているが、実際のところどうなのだろう。
中国メディアの今日頭条は6日、「日本と中国の自動車技術は本当に20年の差があるのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の自動車メーカーは後発だったと指摘。日本の主な自動車メーカーは、マツダが1920年代に発足し、トヨタと日産は30年代、ホンダでも40年代に発足したが、中国のメーカーは50年代になってからスタートしている。中国の国産ブランド・紅旗が最初のモデルを開発したのは1958年だ。そのため後発としての不利な面があるとしている。

 また、中国の自動車メーカーは当初、日本など海外の車にそっくりだと指摘されてきた。
日本車を分解して研究してきたという話も良く知られており、そのため「遅れている」というイメージがついているが、記事は「最初はどこもそうだった」と主張。日本の自動車メーカーも初期のころは他国のメーカーの車を分解していたのでお互い様だとしている。

 記事は、最近では日本も中国メーカーが得意とするSUV車やBYDの新エネルギー車などを分解・研究していると主張し、「だから中国の自動車産業が日本よりも20年遅れているというのは正確ではない」と締めくくっている。

 しかし、記事に対して中国のネットユーザーからは「格差があるのは事実」という辛口なコメントが寄せられていた。「差を直視しないで、脇道にそれようとしている」と警告する人や、「格差というより、製造業に真剣みが足りない」と態度の問題を指摘する人もいて、これでは永遠に日本の製造業に追いつけないと批判している。国の支援を受けながら急速に発展してきた中国の自動車メーカーだが、ユーザーの見る目は厳しいようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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