北海道学生野球連盟の春季リーグ戦が25日、苫小牧・とましんスタジアムなどで開幕する。道教大旭川のエース・小倉巧(3年=室蘭栄)は最速148キロを誇る右腕。

函館大、東農大北海道の2強に食らいつき、来秋のドラフト候補に名乗りを上げる。

 隠れた逸材が強豪撃破に燃えている。道教大旭川の小倉は「環境は言い訳にしたくない。楽しかったら成長できるし、チームメートにも恵まれている。函館大、東農大(北海道)に勝つ」と力を込めた。

 胆振(いぶり)地域でトップクラスの進学校である室蘭栄では理数科に所属。野球部では主に遊撃手としてプレーしていたが、「チームにピッチャーが少なかった。元々肩には自信があったのでやってみようと思った」と大学入学後投手に転向した。

 大学には室内練習場がなく、秋季リーグ戦後は約4か月ほどブルペンでの投球が出来ない。私立に比べて恵まれた環境ではないが、フィットネスジムのアルバイトで稼いだ給料を使い、昨年のオフから定期的に札幌でのトレーニングを開始した。ドラフト指名された選手を指導してきたトレーナーの下でフィジカルを鍛え、栄養学を学び、投手転向後2年で10キロ以上球速がアップ。アベレージも140キロ台まで上がっている。

 大学入学時に「想像もしていなかった」というプロ入りの夢。球速の大台も目前に迫り、卒業後に上のレベルへ進みたい思いが芽生えてきた。昨季沢村賞を受賞した日本ハム・伊藤大海は同じリーグから球界を代表する選手に成長しており、「あまり知られていないリーグでも実力があれば評価されることを証明してくれた。自分もプロを目指したい」。無名の存在から北海道を代表する投手へ。自身の野球人生を変えるシーズンにしてみせる。(島山 知房)

 ◆小倉 巧(おぐら・たくみ)2005年11月8日、登別市生まれ。20歳。登別鷲別小1年時に鷲別ランナーズで野球を始める。鷲別中では軟式野球部に所属。室蘭栄高では1年春からベンチ入り。主に内野手としてプレーし、3季通じて道大会出場なし。

道教大旭川では1年秋にリーグ戦初登板。175センチ、82キロ。右投左打。好きなプロ野球選手は日本ハム・伊藤大海。

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