◇春季高校野球静岡県大会▽準々決勝 浜松商3x―2東海大静岡翔洋=延長10回タイブレーク=(26日・ちゅ~るスタジアム清水)

 準々決勝が行われた。前日の3回戦に続き、2試合連続で延長タイブレークとなった浜松商は、東海大静岡翔洋に延長10回サヨナラ勝ち。

優勝した2019年以来、7年ぶりの4強入りを果たした。4季連続県制覇を狙う聖隷クリストファーは磐田東に3点差を逆転勝ち。そのほか、知徳、日大三島がベスト4に駒を進めた。東海切符をかけた準決勝は5月2日にしずてつスタジアム草薙で行われる。

 古豪・浜松商が2試合連続で延長タイブレークを制した。延長10回、1死満塁から3番・中山嵩也遊撃手(3年)の押し出し四球でのサヨナラ勝ち。7年ぶりの4強進出に、戸塚和也監督(52)は「勝負強さが出てきたかな」と選手たちを頼もしげに見やった。

 ずば抜けた身体能力を持つ選手はいない。夏を見据えて、指揮官が冬場に選手たちに課したのは、サーキット式のフィジカルトレーニングだ。メディシンボール投げ、綱上り、反復横跳び、段差を使ってのジャンプ、バーピーと呼ばれる全身運動…。これらを1分間でこなし、15周前後こなす。地味な練習だが、メンバーの誰もが強くなった肉体を実感できるようになった。

中山は「粘り強さが出てきたと思います。タイブレークは自信があった。練習量はどこよりもやっているという自信があるので」と胸を張った。

 投手陣もたくましくなってきた。先発のエース右腕・片山颯人(2年)と、6回からマウンドを引き継いだ右腕・原煌雅(2年)は、ともに1失点で無四球。原は最後まで崩れずに、10回の満塁のピンチも切り抜けた。180センチ、70キロのスリムな体だが、力投後も「このまま粘り強いピッチングで決勝まで行きたいです」と余力たっぷりだ。ナインの狙いは絶対王者・聖隷撃破。5月2日の準決勝では日大三島に勝ち、もう一つの目標である東海切符獲得を狙う。(甲斐 毅彦)

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