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広瀬すず&坂元裕二「anone」2話「愛されてたって、愛してくれなかった人のことのほうが心に残る」

広瀬すず&坂元裕二「anone」2話「愛されてたって、愛してくれなかった人のことのほうが心に残る」
イラスト/Morimori no moRi
広瀬すず主演、坂元裕二脚本の水曜ドラマ『anone』。第1話は寓話のような滑り出しだったが、第2話になって物語がゆっくりと、だが着実に動きはじめてきた。にぎやかさや華やかさからはかなり離れたところにある、しんと静かな雪の日の夜に観るのがぴったりのドラマだ。

表と裏、勝ちと負けの二元論にとらわれた人


「この世界には裏メニューってものがあるんです」
「世の中なんて、どこかのバカがついうっかり倒しちゃったドミノ倒しでできているんですよ。ちゃんとしていようがしてまいが、並んじゃったら負けなんです」

商社に勤めていたが、男性社会に阻害された挙句に左遷され、会社の倉庫に火を放って逮捕された青羽るり子(小林聡美)は、世の中を恨んでいる。ドミノ倒しのような表の世界から弾き飛ばされてしまったから、何もかもがうまくいく裏メニューを渇望しているのだ。また、表と裏、勝ちと負けの二元論は、「グレーのままでいい」と謳い上げた坂元の前作『カルテット』とは対極の場所にある。

フランチャイズチェーンに加盟したせいで、父の代から続く店と土地を丸ごと奪われるはめになった持本舵(阿部サダヲ)は、件のチェーンに入るよう勧めた“親友”の西海(川瀬陽太)の「シャケが熊を襲う」という荒唐無稽な話を素直に信じ込む。これは持本のお人好し加減だけでなく、西海との関係性を示している。

「目覚ましスヌーズする奴が、人生もスヌーズするんだよな」。ヒリついた凶暴性を剥き出しにする西海。演じている川瀬陽太はピンク映画を中心に活躍する俳優で、瀬々敬久映画の常連。どこか裏の匂いをまとっている。

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『anone』は日本テレビで放送されている水曜ドラマ。家族を失い社会からもはぐれてしまい、生きる方法さえ見失ってしまった広瀬すず演じる主人公が、一人の老齢の女と出会い、真実の人間愛を見つけていく物語。

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