中国自動車大手、奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)の海外事業部門、奇瑞国際(チェリー・インターナショナル)の張貴兵(ジャン・グイビン)総裁はこのほど、適切な時期に米国市場への参入を希望していると語った。中国メディアのIT之家が20日、英ロイター通信の報道として伝えた。
張氏は「将来、適切な時期に参入したいと考えている」としたものの、具体的な時期は明らかにしなかった。
トランプ政権は中国の自動車メーカーが米国で自動車を製造するのであれば受け入れる可能性を示唆したが、米国の自動車業界団体や議員らは、トランプ氏に対し、中国車に門戸を開放しないよう強く求めている。
張氏は「米国の自動車市場は巨大で、誰もが参入したいと考えている。われわれも当然、そのような考えを持っている」とし、いかなる動きも自社の準備状況および両国の今後の産業政策の変化次第だと語った。
米国は、中国の自動車メーカーにとって長年にわたり魅力的でありながらも参入が難しい市場で、中国製の電気自動車(EV)に100%の関税を課している。さらに、中国製コネクテッドカー技術への規制や議員による監視の強化も障壁となっている。
チェリーはまだ米国を輸出先に加えておらず、中国の他の自動車メーカーと同様に欧州や中南米、中東、東南アジアに注力している。
中国の自動車メーカーは、欧州各地の遊休状態にある工場を活用するため、老舗自動車メーカーとの提携をますます増やしている。非中国ブランドという形で米国に製造拠点を設立または拡大するメーカーもあり、吉利汽車(ジーリー・オートモービル)傘下のボルボ・カーズはサウスカロライナ州で工場を操業している。ジーリーの海外広報責任者、アッシュ・サトクリフ氏は1月にラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、今後2~3年以内に米国事業計画について発表する可能性があると語っている。
中国のEV大手、比亜迪(BYD)は電気バス事業を通じて米国に進出しているが、これまでのところ乗用車販売については計画していない。小米(シャオミ)も米国市場への参入計画はないと述べている。
BYD、チェリー、ジーリー、長城汽車(GWM)は、北米市場への参入における潜在的な足掛かりと見なされているメキシコや中南米地域で事業を拡大している。(翻訳・編集/柳川)











