「傘を売っている場所を聞いたら、地下鉄で使い捨てレインコートをもらえると教えられた」。北京市では16日から17日にかけて、今年初めてかなりまとまった雨が降り、市内では累計降水量が豪雨(24時間以内の降水量が50~99.9ミリ)の水準に達した。
これは臨時の措置ではなく、20年前からずっと続けられている心温まる措置だ。北京地下鉄は2006年に地下鉄出口が雨宿りをする乗客で混雑することを防ぐため、西直門駅で乗客に無料で使い捨てレインコートを配布し始めた。そして、地下鉄網が年々整備されるにつれて、用意される使い捨てレインコートの数も年々増え、その質も高まり続けている。広渠門外駅の職員によると、今回の雨では、各地下鉄出口で少なくとも100着の使い捨てレインコートを用意し、駅の倉庫には3000着のストックがあるという。
その都市を本当に理解したいのであれば、晴れの日だけでなく、激しい風や雨が降りしきる日の姿をより見るべきだと話す人もいる。北京市では、雨雲がその上空に到達する前にさまざまな準備や対策を展開している。清掃員は雨水が流れ込む下水道の格子ふたを清掃し、流れ込むと詰まってしまうごみを拾い集める。緊急時対応チームも直ちに対応し、橋やインターチェンジといったカギとなる場所に的を絞ってパトロールの回数を増やし、冠水が起きないよう見張る。北京駅では出入り口で高齢者などが優先的に通過できるレーンを増やしているほか、駅にしばらく留まる必要がある旅客が雨宿りできるよう第一待合室を一時的に開放するといった具合だ。
北京市は、単に「雨に濡れないように」と声をかけるだけでなく、実際の行動で乗客が「雨に濡れないように」サポートしている。











