2026年6月2日、香港メディアの香港01は、中国が長年培ってきた大学や研究機関による専門的な人材育成体系を通じて、世界のレアアース精製サプライチェーンにおける圧倒的な主導権を維持していると報じた。
記事は、ロイター通信の調査により、中国が40以上の研究室と11以上の大学・職業学校で毎年500人以上を受け入れる体制を構築していることが判明したと紹介。
また、学生は100時間以上のレアアース化学や材料科学などの専門講義を受け、卒業前には企業と共同で研究プロジェクトを実施し、卒業後は国営企業や世界最大級の軽レアアース鉱区である内モンゴル自治区・白雲鄂博鉱山に近い研究院などで研鑽を積む環境に置かれると説明した。
そして、こうした学術界と産業界の密接な連携が、中国企業の迅速かつ低コストな生産を支えていると指摘。カナダのネオ・パフォーマンス・マテリアルズのコンスタンティン・カラヤノプロス前最高経営責任者(CEO)が「中国で採用した卒業生はすぐに仕事に取りかかれるが、他国では新人のトレーニングに通常3年かかる」と述べたことを紹介した。
記事は、ドナルド・トランプ米国大統領などの西側諸国のリーダーたちは巨額投資による独占打破を狙う一方で人材育成が追いついていないことに言及。米国の大学にはレアアースの専攻が存在しない上、23年の関連学位授与数は約200件にとどまるとした。
その上で、米国政府が24年から鉱業の専門能力再建に数十億ドルを投入し、同盟国との国際協力を支援する法案審議などを進めていることを伝えた。(編集・翻訳/川尻)











