北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の母方の祖父、高京沢(コ・ギョンテク)氏の墓が、28日に韓国・済州道で見つかったと報じられた翌日、姿を消した。墓石への毀損(きそん)やメディアへの露出を避けたい親族が、別の場所に移したという。
複数の韓国メディアが報じた。

 高氏一族と済州東部警察署は29日、高京沢氏の実兄の高京賛(コ・ギョンチャン)氏の孫(40)が同日午前5時ごろに墓石を掘り出し、市内に移したことを明らかにした。

 孫は警察に対し、「墓の場所が最近マスコミを通じて知られたため、誰かが毀損するのではないかと心配になり、誰にも知られない所に墓石などを移した」と述べた。

 孫と正恩氏は、6親等の関係にあり、「墓が注目を集めると近所の人たちが私たちを“金正恩の親戚”と思うのが負担になった」と付け加えた。現在済州島には、高京沢氏の兄弟の子孫が10人余りが住んでいる。1913年に済州市で生まれた高京沢は、1920年代後半に日本に渡った。


 1952年に大阪で金正恩の実母である高英姫が生まれ、一家はその後、1960年代初めに北朝鮮に帰国した。高英姫は北朝鮮で舞踊家として活動し、その後金正日に見初められ金正哲(キム・ジョンチョル)、正恩、汝貞(ヨジョン)を出産。2004年5月にフランス・パリでがんのため死亡した。(編集担当:李信恵)


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