中国江蘇網は1日、「中国一の金持ち村」として知られる江蘇省無錫市の華西村のブランド米として日本の山形県や福井県で栽培した有機米156トンが収穫を終え、先日現地に到着したと報じた。

 記事は、同村では昨年日本に会社を設立して日本の農家と協力して有機米の栽培プロジェクトを開始したと紹介。
4月に田植えが行われた「華西村夢ごこち」が収穫期を迎え、第1陣として156トンが日本から運び込まれ、間もなく販売が開始されると伝えた。関係者によると、今シーズンは計500トンを輸送する見込みで、同省や浙江省のほか北京深セン、広州などの大都市にも展開するという。

 また、将来的には地元での有機米栽培を目指しており「日本で耕作技術を学んだのち、村に試験田を作って良質で健康な米作りを広めたい」と関係者が語っていることを併せて紹介した。有機米栽培の取り組みは同村が進める国際協力プロジェクトの一環であり、同村では香港やシンガポール、マレーシア、モザンビークなどの企業と貿易投資、海運、加工、鉱業開発といった分野での協力関係を結んだとのことである。

 今年上半期、日本産のコメが中国の富裕層のあいだで人気となっていることが中国内外のメディアによって報じられた。その背景には中国国産食品に対する不信感とともに、日本の食品に対する信頼の高さがあると言える。
一方、日本の農林水産省は先月末、2016年のコメ生産目標を743万トンとすることを決定。7年連続で目標値を引き下げた。コメの国内需要減少がその原因の一つだ。

 減少する国内消費とは対照的に、今後さらなるニーズの高まりが期待できる中国での日本産米の消費。これからは「中国人のために日本で栽培されるコメ」がどんどん増えていくことになりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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