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今夜最終回「大恋愛」小説家の妻であるより姿を消すことを選んだ戸田恵梨香。覚悟が問われるムロツヨシ

今夜最終回「大恋愛」小説家の妻であるより姿を消すことを選んだ戸田恵梨香。覚悟が問われるムロツヨシ
イラスト/Morimori no moRi
12月7日に『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)の第9話が放送された。

水野の完璧さが尚を追い詰める


担当編集者の水野明美(木南晴夏)の存在が、間宮尚(戸田恵梨香)をドンドン追い詰めている。

上手くまとめられず髪はボサボサになり、外出時は忘れないようにショルダーバッグを掛ける尚。病状は刻々と進む。

恵一という新たな命を授かってから、間宮真司(ムロツヨシ)が頼ったのは水野だった。水野のヘルプは完璧だ。いち早くトイレットペーパーを補充し、恵一の離乳食も手際よく作る。その善意から来る献身が尚にコンプレックスを抱かせた。
「お母さん、ダメだね……」(尚)

感謝の気持ちを口にする真司に、水野はこう返した。
「4人で暮らしてるみたいですね」(水野)
耳を疑う発言だ。しかし、事実である。彼女の手助けなしに子育てはできなかった。

会話の最中、服のボタンの掛け違えを水野にサッと直された尚。胸の内に劣等感が渦巻いたのではないか。女として、母として、妻として無力感を覚えてしまう。悪意やマウンティングの意図が水野には無いのが、逆に辛い。

6〜8話で尚と真司の前に立ちふさがったのは、MCI患者の松尾公平(小池徹平)だった。彼はアルツハイマーという病そのものの怖さを示す存在だ。
尚にとって水野は公平以上に残酷である。アルツハイマーが進行する上での悲しみが、水野を介してより大きく迫ってくる。何でもできる彼女と、何にもできない私。水野の善意は、尚の中で絶望として変換された。

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    「今夜最終回「大恋愛」小説家の妻であるより姿を消すことを選んだ戸田恵梨香。覚悟が問われるムロツヨシ」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      この1週間、結末が気になって仕方がなかった。私も「大恋愛」を見届けたいんだ、と気づきました。

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