
7回連続でKis-My-Ft2メンバー7人の魅力に迫る本企画。今回は二階堂高嗣(にかいどうたかし)にフォーカスしてみたい。
いまではすっかり三枚目キャラのキスマイ二階堂高嗣
1990年8月6日生まれ、今年30歳の誕生日を迎えた二階堂。同期には宮田俊哉、横尾渉がいる。同期二人と千賀健永との4人で結成した舞祭組のメンバーでもある。9月18日放送の『キスマイ超BUSAIK!?』(フジテレビ系)では、「令和のブサ恋」と題してドラマ風のコントを繰り広げたのだが……。桜井日奈子演じるマイコの年上彼氏、43歳の苦堂たかしとして登場した二階堂。口髭を蓄え、オールバックのヘアスタイル。グレーのジャケットに、インナーに着たポロシャツをチノパンにイン。若い彼女のために奮闘する苦堂は、彼女の誕生日を祝うために、サプライズでNiziUの「Make you happy」をフルで踊ってみせた。
見た目は完全なおじさんだが、キレのある本気のダンス。指の先まで気を抜かず、表情もキュートでガールズアイドルを完コピ。変装もダンスも両方振り切ったからこそ笑いが生まれた。これに限らず、すっかり三枚目キャラが定着した二階堂だが、過去にはカッコいい二枚目を狙っていた時期もあったと告白している。

いたずらっ子だった子ども時代
幼少期、そしてジャニーズ事務所へ入所してからもいたずらっ子だったと『裸の時代』(集英社)で振り返っている。
二階堂も他のメンバー同様に、後輩のデビュー、グループメンバーとの仕事の差に悩んだ時期もあった。中学校のクラスでも少しずつ浮いた存在になり、そういう目でみるなら……と二枚目路線へ。仕事でも反抗的な態度をとるなど尖っていった。とはいえ、内心ではこの世界が好きで、ジャニーズJr.を辞める勇気も度胸もなかったという。
これは宮田も同じことを語っていたが、多感な時期に、上を見れば活躍する先輩たち、華々しい世界に携われている一方で、自分の立ち位置、周囲からの目もある。我々が想像する以上のもどかしさを感じていたことだろう。
そんな屈折した二階堂に向き合ったのが、メンバーの北山宏光。二人での話し合いで、Kis-My-Ft2のメンバーとしての自覚を再認識。これを分岐点だと振り返った。
2012年から放送されたキスマイ初の冠番組『濱キス』(テレビ朝日)の最初の放送を観た二階堂は、自分が全く喋っていなかったことに気づいたという。
また、舞祭組のメンバー4人で出演した2018年放送のドラマ『○○な人の末路』(日本テレビ系)で、二階堂は初の夫・パパ役を演じた。娘役の野澤しおりが、撮影の合間もパパ・ママにべったりだったというエピソードがある。二階堂が二枚目を目指していたころは子どもが苦手だったと語っていた過去からすれば大きな進歩。笑顔を解禁したことで、世界が広がっていった。

トーク番組ではひな壇芸人さながらの存在感を放ち、コントで笑いをとったり、視聴者的な立ち位置で一緒に笑って番組を楽しんだり。歌もダンスもできて、舞祭組ではベーシスト。二階堂がいるところに楽しいことあり、いまではすっかりそんなイメージだ。
(柚月裕実)
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