北京大学博雅講席教授の朱鳳翰(ジュウ・フォンハン)氏が主導し、14年の歳月をかけて編さんした「海外所蔵中国青銅器集録」(全60巻)が19日、上海古籍出版社から初めて出版された。新華社が伝えた。

同書は、海外に所蔵される中国青銅器を全面的にアーカイブ化・目録化したもので、海外所蔵の中国青銅文化財について初めて体系的に調査・整理した重要な学術成果だ。今後、来歴調査や流転の歴史研究を進めるための支えとなり、海外に流出した中国文化財の返還を後押しすることが期待されている。

これまで、中外の学者が関連する目録に収録していた海外所蔵の中国青銅器は約3000点だったが、同書ではこの数字を数倍にまで拡大した。朱氏は「従来、人々の関心は主に容器を中心とした礼楽器に集中していたが、同書では兵器、車馬具、工具、雑器などを含む300種類近くの異なる青銅器を収録している」と説明した。

14年かけて海外所蔵の中国青銅器をアーカイブ化―中国

同書の編さんチームによると、調査の結果、海外所蔵の中国青銅器のうち、合法的な取引、政府間外交、正規の輸出、または合法的な売却として明確に記録されている割合は低く、大半は考古学的発掘後にさまざまな形で海外へ流出したものだという。学界では、同書がある程度この分野の空白を埋めるものであり、今後中国が関連する来歴調査や流転の歴史研究、返還交渉を進める上で有益だとみられている。

同書の編さん作業は2012年に始まり、その後14年間にわたり、編さんチームは世界十数カ国を訪問し、260以上の機関を調査対象とし、この分野における重要な学術的ブレークスルーを実現した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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