2026年4月21日、中国各地の人材サービス機関などが提供している1~3月期の春季採用データによると、情報技術や新エネルギー車などに代表される新しい生産力に関連した業界の求人件数が急増している一方で、平均採用月給が1万元(約23万円)以上という条件にもかかわらず、人材不足が深刻化している。中国メディアの中華網が伝えた。
最近の求人件数の増加傾向は、ロボットや新素材産業の求人件数が前年同期比で3割超、光電子工学(光エレクトロニクス、オプトエレクトロニクス)や人工知能関連業界、航空宇宙産業や船舶製造業界が前年同期比で2割近く増加したほか、新エネルギー車部品関連は前年同期比で1割超増加した。
採用プラットフォームの担当者によると、1~3月期の求人需要の増加には大きく二つの特徴が見られる。一つ目は先進製造、情報技術、新材料など中核サプライチェーンに属する職種に需要が集中している点、二つ目は上流の材料研究開発から中流の設備製造、下流の完成品統合に至るまで産業チェーン全体で人材需要が同時に活性化している点だという。
記事は「求人需要が増加した業界の採用月収は最高で2万元(約46万円)に達する求人もあり、全体的な需要が増加している一方で、重要な中核技術職では人材不足が深刻化している」として、浙江省杭州市、寧波市、温州市の3都市が公表している技能系の不足職種リストに言及した。「杭州市技能系不足職種(26年版)」に掲載された35職種のうち、85%が先進製造業関連で、産業用ロボットシステム操作員、ドローン操縦士などが初めてリスト入りした。寧波市のリストでは、約3分の1に当たる人型ロボットや新素材産業関連の職種で不足している。温州市のリストでは、高低圧電器等設備の組立工などの高度技能人材が不足している。
採用プラットフォームのデータによると、全体の2割を占める研究開発・技術系職種は人材需要全体の「主軸」と見なされているという。例えば、情報技術分野のバックエンドエンジニア職の求人倍率は6.43倍に達しており、1人に対し6件以上の募集がある状況となっている。新エネルギー車のスマートドライブシステムのエンジニア職の求人倍率は16倍に達している。これらの職種は、学歴、経験、学際的知識に対して高い要件を課しており、特に高学歴の理工系人材を広く求めているため、一流大学の卒業生が高く評価される傾向にある。最近では各地で大学生向けの就職説明会が開かれ、企業に好まれる人材像も明確になっているが、条件に合う複合的な専門性を持つ人材の供給が追いついていない。











