1日当たり1000万字以上更新されるオンライン文学が、AIにより複数の外国語に同時に翻訳され、中国のマイクロドラマにはAIにより口の動きに合わせる技術が駆使され、「ワンクリックで海外進出」を実現している。また、中国国産ゲームのゲーム用語管理のトータルプロセスがスマート化されるなど、翻訳のイメージは今、大きく変わろうとしている。
湖北省武漢市で25~26日に開かれた2026中国翻訳協会年次総会で「2026中国翻訳業界発展報告」が発表された。中国の2025年の翻訳業界の生産高は計701億2000万元(約1兆6128億円)で、翻訳業従事者は686万7000人に達した。同年、主な事業内容が「AI翻訳」の企業はすでに2183社に達し、638社純増した。翻訳業界では今、技術主導による深層的な変革が静かに訪れている。そして、「規模の拡大」から、「質とスタイルのイノベーション」へとシフトしつつある。
ニーズを見ると、翻訳業界では、ニーズ側の変化が最大の変化となっている。これまで、政府や事業機関は翻訳業界の「得意先」と言えた。一方、今は得意先リストには、民間企業が並ぶようになっている。2025年の翻訳会社の売上高における民間企業の貢献率は30.7%に達した。また、中国企業の海外進出や越境EC、情報・通信技術の台頭が翻訳市場をけん引する新たな原動力となっている。
技術を見ると、人間とコンピューターの協働が業界全体において共通の認識となっている。
人材を見ると、業界の人材に対する定義も大きく変化している。翻訳会社が切実に必要としているのは、単なる「言語の職人」ではなく、中級・上級レベルの人材だ。AIが初級レベルのポストを代替するようになっており、奥深い内容を翻訳したり、文化を超えた表現能力を備えた上級レベルの人材がさらに不足するようになっている。こうした変化に対応するべく、人材育成側も積極的な調整を行っている。2025年に翻訳技術やAI関連のカリキュラムを設置した高等教育機関の割合は77.6%にまで急上昇した。また、修士課程の翻訳学科の新入生募集は垂直細分化が進んでおり、越境ECや文化財・博物館文化、渉外事務・外交が新たな注目ポイントとなっている。
競争の場を見ると、情報や通信技術、AI翻訳訓練、越境EC、会議・展示会などが、需要側と供給側の両方が今後5年の間、伸びる分野と見ている。技術系業務やローカライズサービス、機械翻訳後の校正、翻訳ツール開発などが、最大の収入源にはなっていないものの、成長が最も早い分野となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











