2026年5月10日、香港メディア・香港01は、中国中央テレビ(CCTV)の報道を引用した上で、今年の1~3月における中国造船業の新規受注が前年同期比2.95倍となり、世界市場で独走状態にあると報じた。

記事は、26年1~3月における中国造船業の建造完了量、新規受注量、手持ち受注量の主要3指標が、いずれも世界首位を維持したこと紹介。

特に新規の船舶受注量は前年同期比2.95倍となる5953万重量トンに達し、世界市場の84.9%という圧倒的なシェアを記録したと伝えた。

その上で、経済学者・万喆(ワン・ジョー)北京師範大学教授が、中国は鋼材や船舶用機器から最終組み立てまで自国で完結する世界で最も完全な船舶工業体系を有しており、長江デルタや渤海湾周辺などで近接した供給体制が構築されているため、世界の注文需要への迅速な対応が可能だと分析した。

また、新規受注の80.2%が環境対応船という工業情報化部のデータを引用した上で、中国の造船企業はメタノールやLNG、アンモニア燃料などの次世代エネルギー動力船技術をいち早く展開し、世界の海運業界における脱炭素化の潮流に合致しているという万教授の見解を伝えている。

記事は、超大型原油タンカーや大型自動車運搬船などの高付加価値船でシェアが90%を超え、かつて韓国が独占していたLNG船分野でも関連企業が130社以上に増加し、国産化率の向上により外部リスクを回避していることも紹介。

そして、万教授が中国造船企業の顧客構造の多様化にも言及し、欧州の主要船主からの受注増加が中国の安定性と納入能力への高い評価を裏付けていると評するとともに、「技術・インフラ・規格」の一体的な方案を輸出することで、造船大国からグリーン海運のルール形成者へ、追従者から先導者へと進化しつつあると指摘したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ