2026年5月26日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、中国山西省の柳神峪炭鉱で発生したガス爆発事故の調査により、組織的かつ巧妙な安全規制逃れの実態が明らかになったと報じた。

記事は、現地時間22日午後7時半ごろに同省長治市沁源県の柳神峪炭鉱で大規模なガス爆発事故が発生し、少なくとも82人が死亡、2人が行方不明、128人が入院治療を受けていると紹介。

中国で発生した炭鉱事故では、2009年11月に黒龍江省の新興炭鉱で108人が死亡したガス爆発事故以降で最悪の死者数になったと伝えた。

そして、当局の調査により、当該炭鉱が検査を欺くために実際の作業用と検査用という別々の二つの図面を運用し、一部の採掘区域を長期間にわたって当局の監視から隠していたと指摘。具体的な手口として、坑道の岩壁に似せた「偽の扉」を設置し、検査官の到着に合わせて即座に閉鎖して石炭の粉を塗ることで周囲と同化させていた実態を紹介した。

また、炭鉱側が規制を逃れるために下請け方式で作業員を雇い、法的に義務付けられた位置識別装置を装着させずに入坑記録にも登録していなかったことが明るみに出たとも紹介。公式記録では124人だった入坑者が、実際には記録外の123人を含む計247人に上っていたことに触れた。

記事は、官営メディアの報道として、正確な坑内図面と人員の位置情報の欠如が、事故後の救助活動において大きな妨げになったほか、爆発リスクの高い「高ガス炭鉱」でありながら、ガス監視装置の設置を意図的に避けていたと伝えた。

さらに、この炭鉱が昨年規制当局から罰金を科されていたことにも触れ、処罰が抑止力とならず、企業がその後も違法な生産を継続していたことを問題視した。(編集・翻訳/川尻)

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